2.2 3GPP

「3GPPにおける5G標準化動向」目次

3GPPではITU-Rのスケジュールに沿う形で、2019年末までに複数のReleaseにおいて段階的な5Gの標準化仕様策定を行うことを予定している。具体的には2016年から2017年初めにかけて検討が行われたRelease 14において、従来の方式であるLTE、LTE-Advancedとの後方互換性の無い、新しい5G向けの無線通信方式(NR:New Radio)の基礎検討(SI:Study Item※5)を行い、候補となる要素技術の検討、妥当性の評価を行った。その後、2018年中頃まで計画されているRelease 15において詳細仕様検討(WI:Work Item※6)を行い、Phase 1と呼ばれる5Gの初版の標準仕様を策定する。なお、Release 15では、ノンスタンドアローン※7と呼ばれるLTEとNRの組合せで運用するケースの基本仕様策定を2017年12月までに終わらせるとともに、NRのみで運用可能なスタンドアローン※8仕様策定を2018年6月までに終わらせる予定である。Release 15の標準仕様により、世界各国で5Gの導入が進められると想定されている。
その後、2019年末まで計画されているRelease 16において引続き詳細仕様検討を行いPhase 2と呼ばれる5Gの第2版の標準仕様を作成する予定である。
ITU-Rに対しては、これら複数段階にまたがる仕様検討状況に基づき計画的に無線インタフェース提案を進めることが検討されている。

  1. SI:「実現性の検討および仕様化すべき機能の大まかな特定」作業のこと。
  2. WI:「仕様化すべき機能の決定および機能の詳細仕様化」作業のこと。
  3. ノンスタンドアローン:端末が複数の無線技術を介して移動通信網に接続する形態。
  4. スタンドアローン:端末が1つの無線技術で移動通信網に接続する形態。

3. 5Gの主な要求条件

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.25 No.3(Oct.2017)に掲載されています。

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