1. まえがき

「5G無線アクセスネットワーク標準化動向」目次

第5世代移動通信システム(5G)の早期および効率的な導入を実現するため、3GPPで検討されたNR(New Radio)のノンスタンドアローン運用の概要を、本特集冒頭記事[1]で概説した。本稿では、3GPPで検討されたNRの上位レイヤ※1要素技術の中から、ノンスタンドアローン運用に必要な技術を中心に解説する。具体的には、LTEとNRの無線リンク※2を同時に利用するLTE-NR DC(Dual Connectivity)※3、C-RAN(Centralised Radio Access Network)※4アーキテクチャにおける集約ノード(CU:Central Unit)と分散ノード(DU:Distributed Unit)との間の機能分離およびインタフェースを規定するCU-DU functional split and open interfaceの議論を取り上げ、これらの技術が検討された背景と目的をそれぞれ解説する。さらに、LTE-NR DC、CU-DU functional split and open interfaceを実現する5GのRAN構成、レイヤ2/3プロトコルを解説し、NRスタンドアローン向けのRAN構成、レイヤ2/3プロトコルについても簡単に解説する。

  1. 上位レイヤ:物理レイヤより上位に位置するすべてのレイヤであり、具体的にMAC、RLC、PDCP、RLC、S1AP、X2APなどを指す。
  2. 無線リンク:移動端末と無線アクセスネットワークのアクセスポイントであるセル間の論理的なつながり。
  3. DC:マスターとセカンダリの2つの基地局に接続し、それらの基地局でサポートされる複数のコンポーネントキャリアを用いて送受信することで、広帯域化を実現する技術。
  4. C-RAN:基地局装置を制御するベースバンド処理部を集約し、そこから光ファイバで接続された無線部を制御する構成を用いる無線アクセスネットワーク。

2. LTE-NR DC

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.25 No.3(Oct.2017)に掲載されています。

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