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さらなるビットコストの低減に向けたSuper 3Gの開発〜2.Super 3G(LTE)の動向

2.3 世界動向および開発スケジュール

移動通信オペレータの見解提供や標準化の推進を目的とした団体NGMN(Next Generation Mobile Network)には、2008年5月現在18オペレータと28ベンダが参加しており、2010年以降の移動通信の検討を行っている。Super 3G(LTE)はその中の検討対象技術の1つで、もっとも有力視されている技術である。また、Super 3G(LTE)の商用サービスの早期実現を目的とした団体LSTI(LTE/SAE Trail Initiative)では、実証試験機を用いたSuper 3G(LTE)の性能の検証、複数のベンダ間での相互接続性の早期安定化に向けた試験などを中心に活動しており、2009年〜2010年頃の商用システム開発完了を目標にしている。ドコモの開発スケジュールを図5に示す。2006年6月の基本検討の完了に伴い開発を開始し、2007年7月より試作装置を用いた屋内実験を開始した。さらに2008年2月より屋外実験を開始し、ハンドオーバなどの主要機能の確認やシステムのさらなる最適化など、実用化に向けた検証を進め、2009年の商用システム開発完了を目指しており、これらのスケジュールはLSTIのターゲットとも整合している。

図5 開発スケジュール

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.16 No.2に、掲載されています。