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Super 3Gの技術動向 その2 Super 3Gの技術検討〜3.無線アクセスネットワークアーキテクチャと無線インターネットプロコトル

3.3 シグナリングの最適化

制御遅延の短縮化およびシステムのシンプル化を目的として、従来の3Gシステムにおける制御信号や信号手順の冗長性を排除し、各種制御信号を可能な限り短くかつ少ない信号数とする方法が検討されている。具体的には、QoSのネゴシエーションが不要なベアラを定義し、このベアラ上で早期に信号伝送を開始すること、移動端末とコアネットワーク間の制御信号(NAS)と無線制御信号(RRC)との一括伝送などが提案されている。このような改善を行うことで、データ送受信までの接続設定時間を従来の3Gシステムより格段に短縮することができる。従来ではRRCとNASの信号は独立なものとして、順番に送受信していたのに対し、例えば、図9(b)のようにRRCとNASの信号を一括伝送することで、ネットワークと移動端末間の往復信号数を2往復程度に削減することを目標としている。

図9 接続設定シーケンスの一例

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.14 No.3に、掲載されています。