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アンテナ・基地局・移動局〜11.移動局の送信電力増幅器

送信電力増幅器の役割は、高周波信号を所要の電力レベルまで増幅することです。送信電力増幅器は、Si技術からGaAs‐FETへと移行し、MMIC化され、また動作電圧も車載機用の12ボルトからリチウムイオン電池1セルに対応する3ボルトまで低くなりました。

移動・携帯機用には、アナログ機では飽和増幅器が、デジタル機では線形増幅器が採用されています。ドコモでは、飽和増幅器の変換効率を高めるための回路構成技術としてHRAとHMRAを独自開発し、高出力時に損失が増大するF級増幅器の問題点を解消することに成功しました。

これにより、電力変換効率も約60%まで改善されてきており、近い将来には、飽和増幅器で90%、線形増幅器で60%以上を実現できる見込みです。

この技術は線形増幅器にも適用され、デジタル・ムーバの高効率化に大きく寄与しています。

送信電力増幅器の技術の解説図

送信電力増幅器の技術

注意1999年3月作成