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アンテナ・基地局・移動局〜18.干渉低減技術

移動通信システムでは、通話チャネルの干渉を低減し、移動機と基地局の消費電力を節減するために適応送信電力制御を行っています。基地局では、通話中の移動機から送信される信号レベルを測定し、必要以上の送信出力を出すことがないように、移動機に対して制御信号で送信電力を下げるように指示します。

移動機のほうでも、基地局から送信される信号レベルを測定し、その基地局に制御信号を出して基地局の送信出力を制御しています。これにより、たとえばNTT大容量方式においては、ゾーン全体の希望波干渉波比の所要値が1dBから2dB軽減されています。

ムーバの開発にあたって、ドコモが独自に開発した受信波基準校正形シンセサイザがRERESHです。携帯機に搭載できる小型のTCXOの周波数安定度は、1.5ppm程度が限界ですが、基地局からの送信信号を基準に携帯機側TCXOの発振周波数を校正することで、周波数安定度を従来の3ppmから、0.3ppmへと大幅に改善しました。こうした周波数安定度の向上は、チャネル間干渉の低減に役立ちます。

REFRESHの構成の解説図

REFRESHの構成

注意1999年3月作成