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マルチプルアクセス方式について〜2.FDMA方式/TDMA方式

FDMA方式は、従来のアナログ方式による携帯・自動車電話システムで広く採用されてきたマルチプルアクセス方式です。この方式では、各ユーザが使用する無線チャネルを、ユーザごとに異なる搬送波周波数に設定して使用します。送受信周波数の設定は周波数シンセサイザによって行います。

TDMA方式は、1つの無線キャリアを複数のユーザで時間的に分割して使用する方法です。一定の時間周期で多数のタイムスロットと呼ばれる単位に分割しますが、複数のユーザがそれぞれ異なるタイムスロットを使用するため、通信チャネルを有効に活用できます。この方式は、デジタル方式の携帯・自動車電話や移動衛星通信の分野で広く使用されています。TDMA方式の中でPDC方式では上り/下りの通信周波数が異なるFDD方式が、PHS方式では上り/下りの通信周波数が等しいTDD方式が用いられています。

高速のデジタル伝送を行う広帯域のTDMA方式では、マルチパスによる周波数選択性フェージングの影響を受けるようになります。このため、周波数選択性フェージングが問題にならない程度に帯域幅を抑えるか、あるいは適応等化などの改善技術を適用して選択性フェージングを克服することが必要となります。また、移動機側には間欠的なバースト信号送信を行うために、高精度の同期回路が必要になります。

FDMAアクセス方式の概念の解説図

FDMAアクセス方式の概念

TDMAアクセス方式の概念の解説図

TDMAアクセス方式の概念

注意1999年3月作成