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2GHz帯FOMA用屋外ブースタ装置の開発〜2.装置設計

2.1 FOMA屋外対策と適用領域

屋外におけるFOMAサービスエリアを構築する無線ネットワーク装置と適用領域の関係について図1に示す。トラフィックの少ない地域にエリアを拡大する場合、1キャリア1セクタ無線基地局装置(BTS: Base Transceiver Station)、1キャリア光張出し基地局装置、屋外ブースタ装置などが適用されている[4]。導入する無線装置は、カバーエリア面積やエリア拡大に伴い増加したトラフィックの収容方法、あるいは光伝送路敷設の可否を考慮し決定する。ブースタ装置はBTSからの電波を直接増幅して再放射することによりエリア拡大が可能であり、伝送路が不要なためランニングコストを抑えて運用できる。一方で、ブースタでカバーされるエリアの容量は対向するBTSの容量の一部が共用されているため、トラフィックが多い場所にはBTSで直接エリアを構築するほうが適している。

図1 屋外用FOMA無線ネットワーク装置と適用領域の関係

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.15 No.1に、掲載されています。