第3世代の移動通信システムを支えるW-CDMA技術〜5.2重拡散コードとセル間非同期

W-CDMA方式では、シンボル長の「スプレッディングコード」と複数シンボル長の「スクランブリングコード」の組み合わせにより生み出される、ほとんど無限といってよい数の拡散コードを用いた2重拡散コード配置を採用します。これによって各セルのチャネル配置を自由に行うことができます。

各セルで同じスクランブリングコードを使いセル毎にコードの位相を変えるようなシステムでは、GPSなどを利用してセル間でチップレベルの同期をとる必要がありますが、この方式ではセル間同期を採用する必要がありません。これによりGPSなどを利用しにくい屋内と屋外とを連続的にサポートすることが可能となります。

W-CDMA方式では、スプレッディングコードとスクランブリングコードの組み合わせによりチャネルを指定することができます。基地局から移動機への下り回線では、セル毎に異なるスクランブリングコードを使用するため、異なるセル間のチャネル割り当てに同じスプレッディングコードセットを共用できます。

一方、上り回線ではユーザ毎に異なるスクランブリングコードが使用できるためハンドオーバ時の拡散コード切り替えは不要となり、直交スプレッディングコードは直交マルチレート伝送に使用することができます。

セル間非同期システムの解説図

セル間非同期システム

注意1999年3月作成