1. まえがき

「2020年を見据えた翻訳アプリケーションの開発:てがき翻訳」目次

円安や訪日ビザ発給要件の緩和、アジア圏における国際航空路線の拡充などにより、政府目標の「2020年に訪日外国人2,000万人」は前倒し達成が確実視され、新たな目標値が「2020年に4,000万人、2030年に6,000万人」となった[1]。急増する訪日外国人に「おもてなし」を提供するために必要となる、言語の壁を超えたコミュニケーションを実現する翻訳サービスのニーズが高まっている。

そのような状況の中、ドコモはコンシューマ向け翻訳サービスとして、「はなして翻訳」の2012年リリースを皮切りに、「メール翻訳」「うつして翻訳」「Jspeak」とさまざまなシーンで利用できるスマートフォン向け翻訳アプリケーションを提供してきた。 また、訪日外国人の応対を支援する企業向けサービスとして、「はなして翻訳 for Biz」を提供している。本稿では、これらに続く新サービスである「てがき翻訳」を中心に、ドコモの翻訳サービスについて解説する。

2.1 翻訳アプリケーション概要

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.24 No.3(Oct.2016)に掲載されています。

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