ドコモの標準化への取組み

ドコモは、より快適で安心安全な通信環境とサービスを提供するために、3GPP(3rd Generation Partnership Project)をはじめとした国際標準化活動に積極的に貢献しています。
国際標準化活動とは何かを解説するとともに、これまでのドコモの貢献内容、今後の発展に向けた取組みについて紹介します。

標準化とは?

標準化とは、異なるメーカの製品間で相互運用を可能とするため、業界内で統一規格を作成する取組みです。モバイル通信の世界では、周波数、無線技術、通信手順や信号インターフェースなどを統一化する取組みが該当します。

その結果、世界中の端末が各国のネットワークに繋がり、モバイル通信が可能となります。また、同じ規格の製品が世界各国で採用される事で、端末や装置が共通化でき、価格が“低廉化”することが期待されます。

国際標準化団体として、3GPPやITU(International Telecommunication Union)、OMA(Open Mobile Alliance)など複数ありますが、ここではセルラ技術仕様を規定している3GPPについて紹介します。

  • ITU、OMAに関連するテクニカル・ジャーナル記事はこちらをご覧ください。

3GPPとは?

3GPPは、第3世代移動通信システム(3G)の規格策定を目的に1998年12月に設立されました。本部は、フランスのソフィア・アンチポリスに設置されています。3Gの標準化が完了した後には、LTEの標準化が行われ、現在はLTE-Advancedや5Gの標準化が検討されています。

3GPPにおけるドコモの貢献

ドコモがこれまで3GPPにおいて貢献してきた内容の一部を紹介します。

標準技術仕様の策定への貢献

安全・安心や品質向上・高速化などを目的とする取組み、および今後の提供に向けた貢献分野を紹介します。

  • 取組分野の各リンクから、関連するテクニカル・ジャーナルの記事ページに遷移します。
取組分野 ドコモの貢献内容
災害時の通信確保
(安全・安心)
災害発生時の110番や119番などの重要な通信の回線を確保するために、通信の種類を区別し、優先度を付ける方式の技術仕様策定に貢献
緊急速報
(安全・安心)
地震や津波などの自然災害が多い日本特有の課題に対し、日本の代表として、緊急速報を多くの人に迅速に届けるための基盤となる方式(CBS、ETWS)の技術仕様策定に貢献
通信高速化・大容量化
LTE/LTE-Advanced
将来の高速・大容量の移動通信システムへのスムーズな移行をめざし、LTEのコンセプトを提唱。世界各社の賛同を得て、その後の標準化を主導
さらなるモバイルトラフィックの増大に対応するため、キャリアアグリゲーション技術や高度化マルチアンテナ技術などのLTE-Advanced向けの技術仕様策定に貢献
エリア補完
(LTE)
3Gに比べ高速なパケット通信が提供可能となるLTEを早期に提供するために、LTEエリアが不完全な状況であっても、3Gに切り替えて、通信継続を可能とする実現方式の技術仕様策定に貢献
高速移動時の通信品質向上
(LTE)
新幹線をはじめとする高速移動手段の発達した日本の状況を標準化での議論に反映し、時速数百KMを超える高速移動時でもLTEパケット通信の継続を可能とする技術仕様策定に貢献
音声品質向上 導入時のVoLTEよりも、より肉声に近いクリアな音質の通話を提供する音声符号化方式(EVS)の技術仕様策定に貢献
5G基盤技術 5Gにおいて、LTE/LTE-Aよりも高速化/低遅延/多接続を可能とする多数の要素技術検討おいて標準化活動を主導し、他のオペレータと連携して5G全体の標準化推進に貢献中

標準技術普及への貢献

ドコモの標準化における取組みによって得られた技術を特許化し、積極的にライセンスすることによって、3GPP標準技術の普及促進に貢献しています。

ドコモの知的財産

標準化関連テクニカル・ジャーナル

「標準化」関連記事が掲載されている、テクニカル・ジャーナルを紹介します。
「通信高速化・大容量化」の記事については、各技術紹介ページをご覧ください。

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