5.あとがき

これまで述べてきたように、FOMAサービス開始以来のサービス拡充に伴い、無線送受信回路は、PDCで用いてきたスーパヘテロダイン方式からダイレクト変換方式、そしてデジタルRF方式へと構成面での進化を遂げてきた。そして今後、Super 3Gを標準搭載した携帯電話を実現していくうえで、フロントエンド部分の大幅な改良を進めていく必要がある。この観点から、今後の無線送受信技術開発でのキーポイントであると考え、デジタルRF方式をベースとしたSDRの追究、フロントエンドモジュール化の推進を検討していく。

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.16 No.2に、掲載されています。