ドコモ、東大病院との共同研究により「携帯電話を用いた外来患者受付システム」等を開発

-ドコモと東大病院による社会連携講座「健康空間情報学」での研究成果(4事例)について-

<2012年7月17日>

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下ドコモ)は、東京大学医学部附属病院(以下東大病院)とともに、2009年9月から約3年間にわたり、社会連携講座「健康空間情報学」を東大病院22世紀医療センター内に開設し、携帯電話等のモバイル情報機器を活用した医療情報環境の構築に関する共同研究を実施しております。

今回、ドコモと東大病院は、本研究を通じて、外来患者の診察までの待ち時間を有効活用し、ストレス等の軽減を図る「携帯電話を用いた外来患者受付システム」等、4つの医療支援システムを共同開発いたしました。

「携帯電話を用いた外来患者受付システム」では、患者の携帯電話を活用し、診察当日、患者が病院から約1.4Km圏内のエリアに入ったことを携帯電話の位置情報で検知すると、携帯電話に受付案内が通知され、病院まで行かずに携帯電話から診察受付をすることができます。
また、診察までの時間には、その時点の診察状況(現在、どの時間に診察予約をした方が、診察されているのか)を携帯電話で確認することができ、診察時間になると自身の診察の順番がきたことをお知らせします。
これにより、患者は、病院内の待合スペースで診察順番を待つ必要がなく、病院近くのレストランで食事するなど待ち時間を有効活用することが可能となります。
その他、本システムは、診察前日の予約案内を通知する機能や診察料のお支払いの順番がきたことをお知らせする機能もあり、診察前から診察後までをサポートするシステムです。

<「携帯電話を用いた外来患者受付システム」のイメージ>
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2011年11月から2012年6月までの間に実施した東大病院における本システムの実証試験の結果では、利用した患者から「待ち時間を有効に活用できた」「診察進捗状況が分かり安心であった」などのインタビュー結果が出ており、診察までの待ち時間の有効活用やストレスの軽減が確認されました。

今後、ドコモでは、実証試験をもとに、東大病院での実用化を目指すとともに、他の病院へのシステム導入の提案を実施してまいります。
なお、ドコモと東大病院の社会連携講座「健康空間情報学」における、その他の研究成果の概要は、別紙の通りです。これら研究成果は、2012年7月18日(水)より開催される「国際モダンホスピタルショウ2012」にて展示いたします。

別紙1 携帯電話を活用した2型糖尿病患者の自己管理支援システム

目的 糖尿病患者が良好な血糖値を維持するためには、医療機関が、患者に対して継続的に療養指導を行う一方で、患者によるセルフケア体制を整えることが重要である。携帯電話を活用した糖尿病患者の自己管理支援システムを構築することで、医療資源の効率的利用の実現を図る。
背景 日本において、糖尿病が疑われる人は、約2,210万人に達し、その半数は充分な治療を受けていない。糖尿病等の生活習慣病にかかる医療費は10.4兆円と約3割に達している。(平成19年版厚生労働白書)
システム
  • 1患者が、自宅の健康機器(BluetoothまたはFeliCa対応の血圧計、体重計、歩数計、血糖値計)で測定した健康データや食事内容・運動内容等を、携帯電話網経由で、クラウドサーバに送信。
  • 2クラウドサーバは、随時送信されてくる健康データ等を分析し、予め設定された目標達成度合いに応じて、自動で患者に対して健康指導アドバイスを患者の携帯電話に送信。
  • 3仮に、健康データに異常値が測定された場合、医師に通知され、医師が個別に対応。

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別紙2 遠隔での心電図診断を可能とするクラウド型モバイル12誘導心電図システム

目的 救急患者の心電図を専門医が遠隔診断することで、急性心筋梗塞を早期発見し、その上で、専門治療設備のある病院へスムーズに誘導し、心筋梗塞患者の救命率と治療成績を高める。
背景 急性心筋梗塞は、発症してからできるだけ早く専門医療機関で治療を受ける必要がある。
しかし、現在の医療体制は、救急車内では、心電図にもとづく専門的な急性心筋梗塞の診断が困難であるために、専用治療設備のある病院への搬送が遅れ、心筋梗塞患者が必ずしも適切な治療結果が得られていないという問題がある。
システム
  • 1救急車内の医療従事者が、12誘導心電計で記録した心電図を、モバイル端末からクラウド上のサーバへアップロード。
  • 2循環器専門の医師が、遠隔から心電図を診断。
  • 3医師は、救急車へ搬送先(専用治療設備のある病院)を指示し、さらに搬送先の病院への受け入れを指示。
  • 4受け入れ病院では、診断直後から診察体制を準備開始。

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別紙3 スマートフォンを利用した個人医療健康情報管理システム

目的 大災害や大規模システム障害の発生時に、データサーバーなどクラウド上に管理されている個人の医療健康情報へのアクセスが不可能になった場合においても、患者自身のスマートフォン内に医療健康情報を一括管理することで、情報参照できることを目的とする。
背景 現在、個人の医療健康情報関連システムの多くは、オンラインでの利用が前提のシステムとなっている。そのため、災害や障害などでオフラインとなった場合には、個人の医療健康情報へのアクセスが著しく制限されるという問題がある。
システム 患者自身のスマートフォン内に、医療機関に保管される医療情報(既往歴、処方歴、検査結果、医療画像データ等)や自宅での健康情報(血圧、体重、歩数、服薬状況等)をとりこみ、定期的にクラウド(PHR情報基盤)との間でデータ同期を行う。

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