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クラウドサービスの性能を向上させる新技術を開発

-クラウドサービスの応答時間を最大50%短縮-

<2013年4月8日>

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、ドコモ)は、クラウドサービスの応答時間を最大50%短縮するサーバ管理技術を開発し、その技術を様々なサービスへ応用可能とするためにソースコードを「OpenStack Foundation注意1」へ提供しました。本ソースコードは、「OpenStack®」の最新版である「Grizzly」の標準機能として導入され、同団体が4月4日(木曜)に公開しました。

OpenStackは、サーバ仮想化技術を用いて、一台の物理サーバを仮想的に複数のサーバのように動作させ、仮想サーバをお客様が利用するクラウドサービス毎に割り当てるクラウド基盤のソフトウェアです。今回開発したサーバ管理技術は、応答時間の遅延の原因となっていたサーバ仮想化技術を利用することなく、OpenStack上で直接物理サーバをサービス毎に割り当てることを可能にするものです。本技術により、一般的なクラウドサービスの応答時間を約10%〜50%改善できるようになります。

ドコモは、「OpenStack Foundation」に2012年から参加しており、物理サーバ管理技術注意2 に関して仕様作成及びソースコードの提供を通じて貢献をしてまいりました。ドコモは今後も積極的に本団体に貢献することなどを通して、モバイル向けクラウドサービスの高度化を推進いたします。

詳細については、別紙をご覧ください。

  • 注意1 インテル、NEC、HP、Rackspace、NTTデータなど850社以上が参加する、クラウド基盤を構築するオープンソースの作成を推進している団体。
  • 注意2 物理サーバをクラウド基盤で制御するための技術(General Bare-Metal Provisioning Framework)。

別紙 クラウドサービスの性能を向上させる新技術の概要

1. 開発の背景と目的

サーバ仮想化技術を利用した基盤で提供するクラウドサービスが増加する中、仮想化によって生じるCPU負荷、ハードディスクアクセス、ネットワーク遅延の増大によって、サービスの応答時間が遅くなる課題がありました。これを解決するために、サーバ仮想技術を利用せずに物理サーバを直接クラウド基盤上で利用することを可能にする技術をドコモが開発しました。また本技術を世界の標準技術として幅広くクラウドサービスで利用可能にするためにソースコードをOpenStack Foundationへ提供しました。

2. 新技術の特徴

  1. サーバ仮想化技術を利用しない物理サーバの活用による応答時間の高速化。
  2. 利用状況に応じて、仮想化サーバと物理サーバのクラウド基盤を切り替え可能。
  3. 仮想サーバ向けのOpenStack APIとの互換性が保たれているため、これまで仮想サーバ制御に利用していたソフトウェアを変更することなく物理サーバ向けへ流用可能注意1
  4. OpenStackのスケーラビリティを活用した、数百台規模の物理サーバ管理を実現(多数のサーバに対して同時にOSのインストールや、アップデートが可能)。

イメージ図

3. ソースコード公開URL

  1. OpenStack Foundation : https://github.com/openstack/nova/tree/stable/grizzly
  2. ドコモ : (別ウインドウが開きます)https://github.com/NTTdocomo-openstack
  • 注意「OpenStack」は、OpenStack Foundationの商標または登録商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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