報道発表資料

(お知らせ)セルラードローンの送信電力最適化機能を開発
-上空でのLTEによるドローンのレベル3自律飛行に成功-
<2019年3月12日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、モバイルネットワークを利用するドローン(以下、セルラードローン®)が搭載するLTE通信端末の送信電力を最適化するネットワーク機能である「送信電力最適化機能」(以下、本機能)を開発し、LTEネットワークでの運用を開始しました。
また、日本郵便株式会社(以下、日本郵便)と株式会社自律制御システム研究所(以下、ACSL)の協力のもと、レベル3(補助者無しでの長距離目視外飛行)環境で本機能を用いたLTEによるドローンの自律飛行の実証実験1に2019年3月11日(月曜)2に成功しました。

ドローンを活用した長距離に渡る物資搬送や上空からの映像・データ伝送などのニーズの高まりにより、今後、様々な場所でセルラードローンによるLTE通信の増大が予想されます。現在のモバイルネットワークは地上や屋内利用を前提に構築されており、ドローンが飛行する上空でのLTE通信を十分に考慮した通信環境となっておりません。そのため、セルラードローンからの通信が増大した場合、特に地上で通信しているスマートフォンなどの通信品質が劣化する3などの課題がありました。
この課題に対し、セルラードローンの送信電力を上空の通信状況に応じて適切に制御する本機能を開発しました。これにより、セルラードローンからの通信による地上の通信端末への電波干渉などの影響を低減させることで、地上の端末の通信とセルラードローンの通信が共存できるモバイルネットワークの実現が可能となります。

また、小高郵便局(福島県南相馬市)~浪江郵便局(福島県双葉郡浪江町)間において運航されているドローンによる郵便局間輸送において、本機能を用いた実証実験1を2019年3月11日(月曜)2に成功しました。実験の結果、約9kmもの長距離にわたりドローンのレベル3運用に必要な映像や各種信号をLTEネットワーク経由で安定して伝送できることを確認しました。この結果をもとに今後さまざまな観点から検証を続け、ドコモのドローンプラットフォームdocomo skyTMとの連携も進めてまいります。

ドコモは社会課題の解決や、より豊かな社会の実現に向けて、これまで培ってきたネットワーク技術やプラットフォームビジネスなどの様々な技術アセットやノウハウを活用し、パートナー企業とも協創を進め、先進的なドローンサービスを創出してまいります。

  1. 今回の実証実験では、ドローン向けモバイル端末などを無人航空機に搭載した実用化試験であり、試験に必要となる実用化試験局免許を取得しております。
  2. ドローンの飛行を2019年3月5日(火曜)に実施し、モバイルネットワークへの影響確認を2019年3月11日(月曜)に完了しました。
  3. 例えば、地上の通信端末のスループットが低下するなどの事象が発生する場合があります。

別紙 送信電力最適化機能の概要

1.本機能のイメージ

従来の場合
ドローンと地上の通信端末で共通の電力制御手法を適用していますが、上空での通信は遮蔽物がなく電波が届きやすくなる性質があるため、ドローンが地上と同じ電力制御で電波を発してしまうと必要以上の送信電力が出てしまい、発する電波が地上の通信端末に対して電波干渉を与えてしまいます。

画像:本機能のイメージ画像:本機能のイメージ

本機能を活用した場合
ドローンと地上の通信端末でそれぞれ異なる電力制御手法を適用します。これにより、ドローンからの送信電力を必要最小限に抑え、干渉を軽減することができます。

画像:本機能を活用した場合画像:本機能を活用した場合

2.実証実験の様子

ドローン機体の外観


  • 「セルラードローン」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
  • 「ドローンプラットフォームdocomo sky」は株式会社NTTドコモの商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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