報道発表資料

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人々の生活がより豊かになる技術の価値検証をパートナーと実施する「ライフスタイル共創ラボ」を開始
<2021年9月30日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、研究開発を行っている複数の技術を活用し、人々の生活がより豊かで便利になる技術の価値検証をパートナーと共に行う取り組みとして、「ライフスタイル共創ラボ」(以下、本取り組み)を2021年9月から開始いたします。

ドコモでは、昨今の急激な生活様式の変化なども背景に、産業分野を超えたさまざまな視点から一人ひとりのニーズを深く理解し、人に寄り添った新たな価値の創出を行うことが、今後サービスや商品を開発するうえで重要であると考えております。

本取り組みでは、一人ひとりが輝き、寄り添いながら、あらゆる可能性が広がっていく社会“Wellbeing Society”をめざし、産業分野や企業を超えて、ドコモとパートナーが持つ技術やアセットを組み合わせ、実証を通じた技術の磨き上げと、新たなライフスタイルの創出に取り組んでまいります。
本取り組みにより、ドコモが研究開発を行っている技術の本格的な事業化に向けた価値検証がしやすくなるため、その成果をもとに、より良い暮らしの実現に貢献できるサービスや商品の開発をスムーズに進めることが可能になります。

なお、本取組みでは、人々の生活がより豊かになる社会“Wellbeing Society”の実現に向け、SDGsに掲げられている社会課題も念頭に、取り組み領域として「安心して」「健やかに」「暮らし」「働き・学び」「楽しめる」を定めました。これら5つのコンセプトを基本とし、さまざまな価値検証を進めてまいります。

5つのコンセプト5つのコンセプト

また、本取り組みを通じて、ドコモが研究開発を行うAIやIoTなどの技術とNTT研究所の技術をさまざまな産業分野で活用可能とする「イノベーション共創基盤」(以下、本基盤)の開発にも取り組みます。本基盤を活用することで、新たなサービスの創出に向けて必要な技術ごとに開発に向けた調整を行う必要がなくなり、スピーディーに開発に取り組むことが可能になります。
なお、本基盤は、地理空間および多様な移動体の正確な位置の把握と、それに基づくさまざまな未来予測の実現をめざしNTTグループで取り組む「4Dデジタル基盤®1」の一環として開発します。

本取り組みの一環として、バーチャル空間に再現した銀座での集客・デジタル広告・購買に関する実証実験の検討や、大阪にて、オフィス空間においてイノベーションの創出をサポートするAIを開発するための実証実験を202年9月より行い、よりよい都市サービスやまちづくりの実現をめざした、「モバイル空間統計®2」の新技術の実証実験を2021年10月より行います。この他にも、神戸での交通・介護に関する取り組みの検討、そのほかの地域での住宅・モビリティに関する取り組みの検討などを行っていく予定です。

ドコモは、この取り組みを通して今後もさまざまなパートナーと、人々の生活がより豊かになる”Wellbeing Society”をめざした新たな価値の創出に努めてまいります。

  1. 「4Dデジタル基盤®」は、ヒト・モノ・コトのさまざまなセンシングデータをリアルタイムに収集し、「緯度・経度・高度・時刻」の4次元の情報を高い精度で一致・統合させ、多様な産業基盤とのデータ融合や未来予測を可能とする基盤です。NTTのIOWN構想における「デジタルツインコンピューティング(DTC)」を支える基盤として、NTT研究所の技術とNTTグループのノウハウ・アセットを活用し、2021年度からの機能の順次実用化と、継続した研究開発による機能拡充をめざします。
    詳細については、以下のサイトをご覧ください。
    別ウインドウが開きますhttps://www.rd.ntt/4ddpf/
  2. 「モバイル空間統計」は、モバイル空間統計ガイドラインに沿って作成された集団の人数のみを表す人口統計情報であるため、お客さま個人を特定することはできません。なお、モバイル空間統計のガイドラインでは、お客さまのプライバシーを保護するため、個人識別性を除去する「非識別化処理」、ドコモの携帯電話普及率を加味して人口を拡大推計する「集計処理」、さらに少人数を除去する「秘匿処理」を適切に実施することを定めています。
  • ドコモにおいては、「NTTドコモパーソナルデータ憲章」<https://www.nttdocomo.co.jp/utility/personal_data/charter/>を公表し、日頃よりその理念に則り透明性の確保などに配慮してパーソナルデータを適切に取り扱うこととしています。本取り組みについても、個々の実証実験において、パーソナルデータの取り扱いに関して丁寧な説明などを行うことで透明性を確保するほか、プライバシー保護および情報セキュリティに最大限の配慮、対処をしてまいります。

別紙 「ライフスタイル共創ラボ」の概要

1. 概要

  • ドコモやパートナーが持つ複数の技術やアセットを組み合わせ、人々の生活がより豊かになる技術の価値検証を行う取り組みです。
  • ライフスタイル共創ラボでの実証を通じて、ドコモが研究開発を行っているAIやIoTなどの技術とNTT研究所の技術をさまざまな産業分野で活用可能とする「イノベーション共創基盤」の開発にも取り組みます。

2. ライフスタイル共創ラボの役割や要素

【ライフスタイル共創ラボが担う役割】
以下の役割を担い、パートナーとともに新たなライフスタイルの創出に取り組みます。

  • 描く:生活者にとって価値のある世界観(価値仮説)を構想
  • 試す/ためる:世界観を具現化したサービスの価値を検証し、ノウハウ・データを蓄積
  • つなぐ:複数のサービスを組み合わせ、ユーザ体験価値を最大化

【ライフスタイル共創ラボを構成する要素】
技術・パートナー・フィールドをライフスタイル共創ラボの要素とし、価値検証を行います。

【イメージ】

ライフスタイル共創ラボのイメージライフスタイル共創ラボのイメージ

3. 開始当初の取り組み(実証実験予定含む)

開始当初の取り組み(実証実験予定含む)
場所 時期(予定含む) 実証技術 概要
東京(銀座) 2021年9月~ XR バーチャル空間上に再現された銀座で3Dアバターによる周遊などを通じた地域経済の活性化をめざします。1
大阪(梅田) 2021年9月1日(水曜)~ AI 新規事業開発を支援する取り組みを通じて、イノベーション創出に貢献するAIの開発をめざします。2
大阪(梅田) 2021年10月1日(金曜)~ 人口統計 「モバイル空間統計」の新技術を活用し、よりよい都市サービスやまちづくりをめざします。3
兵庫(神戸) 2021年冬~ AI/IoT 公共交通の安心安全の取り組みや介護者負担減などの最適化に継続して取り組みます。

4. 各取り組み紹介

ライフスタイル共創ラボウェブサイトをご覧ください。
別ウインドウが開きますhttps://smartcity.ad.at.nttdocomo.co.jp/index.html

5. 「イノベーション共創基盤」の概要

  • ドコモが研究開発を行っているAIやIoTなどの技術とNTT研究所の技術をさまざまな産業分野で活用可能とする基盤です。
  • 新たなサービスの創出に向けて、必要な技術ごとに開発に向けた調整を行う必要がなくなり、スピーディーに開発に取り組むことが可能になります。パートナーと本基盤を活用することで、産業分野を横断した新たな価値の創出をめざします。
イノベーション共創基盤

  • 「4Dデジタル基盤」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。
  • 「モバイル空間統計」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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