報道発表資料

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フィッシング詐欺を未然に防ぐ「危険SMS拒否設定」の提供を開始
<2022年1月13日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ショートメッセージ(以下、SMS)を悪用したフィッシング詐欺への対策を目的に、危険なサイトのURLなどが含まれるSMSを自動で拒否1する「危険SMS拒否設定」(以下、本機能)を、2022年3月中旬(予定)から提供いたします。

本機能は、不正なアプリをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したりするSMSを判定し、お客さまが受信しないようにするものです。お客さまがSMSを受信する前に、送信元情報や本文内容に基づいてドコモのネットワーク上でフィッシングSMSを自動判定します。

本機能は提供開始後、お申込み不要で自動で適用され23、お客さまは無料でご利用いただけます。

宅配業者や金融機関、ネット通販事業者などを装って個人情報を盗み出すフィッシング詐欺は、近年被害が拡大しており、深刻な社会問題となっています。フィッシング対策協議会によると、2021年12月には63,159件の被害が報告されており、SMSはメールと比較して本物と誤認されやすい傾向があるため注意が必要とされています。

ドコモはこれまでにも、公的機関と連携したフィッシングサイトの閉鎖や、お客さまへの注意喚起などの対策を講じてきましたが、このたびフィッシングSMSの受信を拒否する機能を提供することで、被害の未然防止や拡大抑止につなげてまいります。

ドコモは今後もお客さまに安心・安全にサービスをご利用いただけるよう、フィッシング詐欺への対策に努めてまいります。

  1. 本機能は、すべてのフィッシングSMSの拒否を保証するものではありません。
  2. 提供開始時点で「SMS拒否設定」にて「SMS一括拒否」または「個別番号受信」を設定されているお客さまには、自動適用されません。提供開始時点の設定内容が維持されます。
  3. 本機能の利用を希望されないお客さまは、提供開始後に「SMS拒否設定」から設定を変更いただけます。

別紙 「危険SMS拒否設定」の概要

1. 概要

フィッシングSMSと判定されたSMSの受信を拒否します。

2. 提供開始時期

2022年3月中旬(予定)

3. 対象

ドコモ回線をご契約のすべてのお客さま(ahamoを含む)

4. 利用料金

無料

5. 拒否対象となるSMS

不正なアプリをインストールするよう誘導したり、個人情報を盗み出そうとするサイトへ誘導したり、金銭や個人情報をだまし取る詐欺電話番号へ誘導したりするようなフィッシングSMSを拒否します。
フィッシングSMSの判定は、公的機関(警察庁、日本サイバー犯罪対策センターなど)と連携して得た情報および、お客さまや企業からのご申告などドコモが収集した情報をもとに行います。

6. 設定方法

お申込み・設定不要で自動1で適用されます。
利用を希望されないお客さまは、提供開始後に「My docomo」の「SMS拒否設定」から設定を変更いただけます。

  1. 提供開始時点で「SMS拒否設定」にて「SMS一括拒否」または「個別番号受信」を設定されているお客さまには、自動適用されません。提供開始時点の設定内容が維持されます。

参考 フィッシング詐欺の傾向とドコモの取り組み

1. フィッシング詐欺とは

有名企業やサービスからのメール・SMSを装い、受信者に偽のウェブページにアクセスするよう仕向け、そのページにおいて「IDやパスワード」「クレジットカード番号」などの入力を要求し、情報を盗み取る行為をいいます。
SMSから誘導されるフィッシングについては、フィッシングサイトへの誘導のみならず、不正なアプリ(マルウェア等)のインストールへ誘導されるケースも確認されています。指示通りに不正アプリをインストールしてしまうと、ウイルスに感染し、情報が窃取されるだけでなく、自身の携帯電話がフィッシングSMSの送信元となってしまう場合もあります。

2. 件数・被害額の推移

フィッシング対策協議会によると、フィッシング報告件数は2021年8月に53,177件を記録して以来、微減傾向にあったものの、2021年12月には63,159件と増加し、依然として多い状況が続いています。
また、警察庁によると、インターネットバンキングに係る不正送金事犯の被害額は、2021年上半期で約4.8億円発生しており、主な手口としては、SMSやメールを用いて金融機関を装ったフィッシングサイトへ誘導するものが多いと考えられています。

出典:フィッシング報告件数

出典:フィッシング対策協議会
2021/12 フィッシング報告状況(月次報告書)

インターネットバンキングに係る不正送金事犯の被害額

出典:警察庁 令和3年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等

3. フィッシングSMSの実例

支払い確認や不正利用の確認など、お客さまの不安をあおり、早急に確認を促す内容が多く発生しています。

フィッシングSMSの実例

4. ドコモの取り組み

フィッシング詐欺からお客さまを守るため、不正な決済の監視や、パスワード漏洩による不正利用対策など、ドコモではさまざまな取り組みを行っています。

「dアカウントパスワードレス認証(パスワード無効化設定)」
パスワードの代わりにスマートフォンの生体認証や画面ロックを使った「dアカウントパスワードレス認証(パスワード無効化設定)」を提供し、お客さまが安心かつ便利にサービスをご利用できるような機能を提供しています。2021年11月からは、らくらくスマートフォンなど生体認証を搭載していないスマートフォンにも対応しています。

「あんしんセキュリティ」
ウイルス検知や危険サイトのブロック、迷惑メール対策、不審な電話の着信通知に加え、危険なWi-Fiスポットへ接続した際に警告画面を表示する機能など、スマートフォンをさまざまな脅威から守るセキュリティ機能をまとめて提供しています。

「あんしんセキュリティ(プライバシー)」
お客さまの個人情報がインターネットへ不正に流出していないかをモニタリングするサービスです。流出を検知した場合はお客さまに通知・対処方法のアドバイスを表示することで、お客さまの個人情報が悪用されるリスクを低減します。

<参考>ドコモにおける取組み
フィッシング詐欺への対策 被害に遭わないために
https://www.nttdocomo.co.jp/info/anti-phishing/prevention/

5. 情報提供のお願い

本機能における判定精度向上のため、お客さまが受信したフィッシングSMSに関する情報提供をお願いします。

迷惑メール報告のお願い
https://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/if/


報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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