報道発表資料

(お知らせ)「クラウド型12誘導心電図伝送システム」の機能追加
<2016年2月17日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、東京大学医学部附属病院と共同研究開発し、医療機関や自治体消防向けに提供している1 「クラウド型12誘導心電図伝送システム」に、2016年2月18日(木曜)から株式会社メハーゲン(以下、メハーゲン)が新たに開発した動画・静止画伝送機能を追加いたします。

「クラウド型12誘導心電図伝送システム」は、救急搬送車輌内で記録した12誘導心電図をモバイル端末(スマートフォン)からクラウドサーバーへアップロードし、医師が遠隔でクラウドサーバーにアクセスすることで、患者が病院に到着する前に安全性高く、12誘導心電図を確認できるシステム2 です。
これにより、治療に必要な医療機器や治療体制を迅速に準備できる可能性が高まるため、病院到着後の治療開始までの時間短縮や、心疾患の有無に応じて専門治療設備のある病院へ直接搬送することができます。

今回の機能追加では、新たにモバイル端末(スマートフォン)で撮影した動画や静止画についてもクラウドサーバーへアップロードできるようになります。
これにより、心疾患患者のみならず、外傷等の患者の救急搬送時にも、病院到着前に患者の状態や傷の状況、現場の状況等を救急搬送先の病院に伝えることができるので、救急搬送患者受入時の病院側の治療体制および治療に必要な医療機器の準備等が迅速に行える可能性が高まり、救急搬送患者の治療開始までの時間を短縮し、救命率および予後の向上に貢献してまいります。

また、従来の「クラウド型12誘導心電図伝送システム」は、沖縄県、岡山県等においてすでに導入されており、今後導入が決定している埼玉県、青森県も含めると、5県(医療機関11施設)で採用されております。

今後もドコモは「クラウド型12誘導心電図伝送システム」の導入後の検証とさらなる機能追加を通して、医療機関、自治体消防とともに社会価値の協創を推進することで、医療分野における課題の解決に貢献してまいります。

  1. 営業、販売はメハーゲンが実施しております。
  2. 日本蘇生協議会が救急蘇生のためのガイドライン「JRC(日本蘇生協議会)蘇生ガイドライン2015」を発表し、その中で心疾患が疑われる患者の救急搬送時に救急車輌から医療機関への12誘導心電図を伝送することに関する重要性について提唱されております。

別紙 「クラウド型12誘導心電図伝送システム」機能追加の概要

1. 追加機能

  1. クラウド型動画・静止画伝送機能
    救急搬送車輌内において、スマートフォンで撮影した患者の状態や傷の状況、現場の状況等の動画や静止画を、暗号化した通信でクラウドサーバーへ格納することができます。
  2. クラウド型動画・静止画閲覧機能
    医師が遠隔でクラウドサーバーにアクセスすることで、クラウドサーバーに保存された動画や静止画を、患者が病院到着する前に確認することができます。

2. 提供開始日

2016年2月18日(木曜)

3. 費用(一例)

5年契約の場合の費用 : 約160万円〜1234

4. ご利用イメージ

「クラウド型12誘導心電図伝送システム」のご利用イメージ図
  1. 金額は税別です。初期費用(対応ソフトウェア)と月額費用(サービス利用料)を含みます。
  2. 機能追加における、追加費用はありません。
  3. 保守料金、通信用端末代金、通話・通信料は含まれません。
  4. あくまで一例であり、規模や状況等で変動します。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ