報道発表資料

(お知らせ)海上から携帯電話のサービスエリアを構築する「船上基地局」の運用訓練を実施
<2016年11月30日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、船舶上に携帯電話基地局の設備を設置した「船上基地局」の導入に向けて、本設備の運用訓練を2016年11月21日(月曜)から24日(木曜)に実施いたしました。

ドコモは災害時のネットワークの信頼性向上の取り組みとして、災害時に周辺エリアも含めてカバーできる「中ゾーン基地局」の全国展開や、被災地に迅速に駆けつけて通信サービスの応急復旧ができる「衛星エントランス搭載移動基地局車」の配備等、サービス中断に対して陸上から対応を行う設備を中心にこれまで整備を進めてまいりました。
船上基地局は船舶上に設置した基地局から陸上に向けて電波を発射することで、海上から臨時のサービスエリアを構築するものです。本設備の導入によって、災害時等に陸上と海上の双方から通信サービスの応急復旧が可能となります。

今回は2016年11月30日(水曜)に開催される「平成28年度NTTドコモグループ総合防災訓練」の一環として、NTTワールドエンジニアリングマリン株式会社が運航管理する船舶に、可搬型の携帯電話基地局設備を設置し、スカパーJSAT株式会社の衛星回線を用いて運用訓練を行いました。長崎県長崎市沿岸において基地局設備を立ち上げ、複数地点から陸上に向けて電波を発射し、陸上にてサービスエリアの構築を確認いたしました。
本訓練の結果を踏まえ、2017年度末までの導入をめざして検討を進めてまいります。

なお、本訓練に当たっては、全国で初となる船舶利用を想定した携帯電話通信用基地局免許の交付を2016年11月15日(火曜)に総務省九州総合通信局より受けており、本免許に基づき訓練を実施しております。

ドコモは災害時においても、お客さまが携帯電話を安心してご利用いただけるよう、今後も災害対策への取り組みを強化してまいります。

別紙 「船上基地局」の運用訓練実施の概要

1. 船上基地局の概要

船舶上に設置した基地局から陸上に向けて電波を発射し、海上から臨時のサービスエリアを構築する。船舶とドコモの通信ビルとの間は、臨時の衛星回線を利用し接続する。

2. 訓練実施場所

長崎県長崎市沿岸

3. 訓練実施日時

2016年11月21日(月曜)から24日(木曜)

  • 11月21日(月曜)…船舶クレーンを利用した機器の積み込みと、船舶への設置、固定
  • 11月22日(火曜)、23日(水曜)…沿岸からの電波発射と、陸上でのサービスエリア構築状況の調査
  • 11月24日(木曜)…機器の積み下ろし

4. 訓練模様

<船上基地局の外観>
<船舶クレーンを利用した機器搬入>
<基地局設備の設置>
<サービスエリア構築状況の調査>

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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