フレッツ 光ネクストを利用した遠隔保健指導トライアルの実施について

-ネットワークを利用して安心・安全・効率的に保健指導を実施-

<2008年11月6日>

日本電信電話株式会社
東日本電信電話株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ

日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦 惺、以下NTT)、東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:江部 努、以下NTT東日本)、NTTドコモは、次世代ネットワーク(NGN)を利用して保健師が遠隔でNTTグループ社員の保健指導を行う遠隔保健指導トライアル(以下本トライアル)を実施します。

フレッツ 光ネクストを利用した遠隔保健指導トライアルの実施についての概要

本トライアル実施の背景と目的

本年4月より健康保険組合などの保険者に対し、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防・減少を目的として、40歳以上の被保険者、被扶養者を対象とする「特定健康診査と特定保健指導」の実施が義務化注意1 されました。特に「積極的支援」注意2 に該当する対象者には6ヶ月間、行動変容を促し、生活習慣の改善に導くための保健指導が必要となります。
しかし現状では、対象者に比べ指導者の数が非常に少なく、また企業側にとっても、社員が保健指導を受けるためにロケーションの離れた病院などへ出向くことによる業務効率の低下が課題となっており、効率的、効果的な保健指導を可能とするICT注意3 システムが求められています。
NTTは、本年2月より、岐阜県中津川市、西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:大竹 伸一)とネットワークを利用して市民の元気な暮らしづくりをサポートすることを目的とした「中津川ヘルスケアトライアル」を実施し、保健指導者の担当すべき区域の広域化や高齢者などの移動手段の減少など、地域の抱える問題を解消するためにICTを活用した保健指導サービスの有効性を検証してきました。
また、NTTグループは、総務大臣および厚生労働大臣の共同懇談会として開催されている「遠隔医療の推進方策に関する懇談会」への参加や、自治体などと協力した無医村地域への遠隔医療の推進など、遠隔医療・ヘルスケアの取組みを積極的に進めています。

NTTグループは、安全・安心を提供する次世代ネットワーク「フレッツ 光ネクスト」の提供開始を契機に、中津川ヘルスケアトライアルを更に一歩発展させた遠隔保健指導サービスのトライアルを実施し、ネットワークを利用した遠隔保健指導が対面指導と同等の効果を持ちうるかについて評価・検証します。

本トライアルの実施内容

  1. 第一回トライアル
    (1)実施期間(予定)
    平成20年11月20日(木曜)〜平成21年5月末
    (2)対象者
    NTT東日本本社ビル、NTT本社ビル勤務で、平成20年度定期健康診断および人間ドック結果から積極的支援が必要とされた社員(約40名)
    (3)実施内容
    NTT環境エネルギー研究所の遠隔保健指導支援システムと「フレッツ 光ネクスト」を利用した高精細テレビ面談を組み合わせた遠隔保健指導を実施
    • 面談(3回)
      体重、血圧、腹部回りの測定
      目標設定および目標達成に向けたアドバイス
    • メールによる進捗確認・アドバイス(4回)
      保健師の指導に基づき、各自健康増進の取組みを実施[からだカルテ(レシーバータイプ)を利用した日々のバイタルデータの測定・記録など]
  2. 第二回トライアル
    (1)実施期間(予定)
    平成21年6月〜
    (2)実施内容(予定)
    第一回トライアルの内容に加え、NTTドコモのソーシャルサポートサービスの一環である「ウェルネスプラットフォーム」を利用して、日々の個々人のバイタルデータを収集し、保健師の指導に活用する予定
    • 対象者は携帯電話を利用して、歩数・体重・体脂肪率・血圧などの日々のバイタルデータを計測と同時に自動送信することができ、日々の取組み成果を確認

本トライアルの特長

  • 「フレッツ 光ネクスト」を利用した体重・血圧などのバイタルデータのセキュアなやりとり
  • 高精細テレビ電話を利用した臨場感ある面談
  • 遠隔保健指導支援システムを利用した行動計画書の作成支援、など

各社の役割

  1. NTT

    フレッツフォンを利用した遠隔保健指導支援システムを構築するほか、本トライアルの取りまとめ役として、今回実施する遠隔保健指導プログラムの有効性・運用性を確認します。また、一部の社員が本トライアルに参加します。

  2. NTT東日本

    フレッツ 光ネクストや高精細テレビ電話機能を提供するとともに、個々人のバイタルデータを自動的に収集・蓄積する「からだカルテ(レシーバータイプ)」を株式会社タニタの協力のもと提供する予定です。また、NTT東日本医療・健康管理センタが保健指導の実施主体として全面的に協力するほか、一部の社員が本トライアルに参加します。

  3. NTTドコモ

    第二回トライアルから、個々人のバイタルデータを収集する「ウェルネスプラットフォーム」を提供します。

各システムなどの特長

  1. フレッツ 光ネクスト

    体重・血圧などのバイタルデータのセキュアなやりとりを可能にするとともに、高精細テレビ電話により、遠隔面談でも対面に劣らない効果の実現が期待できます。

  2. 遠隔保健指導支援システム

    フレッツフォンのテレビ電話機能とNTTが開発したウェブアプリケーション共有機能により、面談時における健診結果の説明や行動計画書の作成、およびその他の保健指導を効率的に実施するためのシステムです。

  3. からだカルテ(レシーバータイプ)

    株式会社タニタが開発し、NTT東日本と共同で展開している無線通信機能付き健康計測機器とウェブアプリケーションを組み合わせた双方向のヘルスケアサービスです。体重、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量などのバイタルデータを専用のレシーバーを中継し、パソコンなどを介すことなく、自動的に会員制ウェブサイトに蓄積できます。

  4. ウェルネスプラットフォーム

    歩数計、体重・体組成計、血圧計などの健康機器で測定したバイタルデータを、携帯電話を使って、NTTドコモが開発したゲートウェイサービス「バイタルデータ収集基盤」に収集します。

今後の展開

NTTグループは、本トライアルを通してフレッツ 光ネクストを利用した遠隔保健指導の有効性や運用性を検証するとともに、課題の洗い出しや改良点の確認を行います。その結果を踏まえ、グループ内での本格導入や、医療保険者・検診機関などへのサービス提供の可能性を積極的に検討していきます。

  • 注意1 「特定健康診査と特定保健指導」の実施義務化:
    「医療制度改革大綱」を踏まえて、「生活習慣病予防の徹底」を図るため、平成20年4月から、高齢者の医療の確保に関する法律により、医療保険者に対して、糖尿病などの生活習慣病に関する健康診査(特定健診)およびその結果により健康の保持に努める必要がある者に対する保健指導(特定保健指導)の実施を義務づけること 。
  • 注意2 積極的支援:
    標準的な健診・保健指導プログラムでは、健診結果および質問項目により、対象者を生活習慣病のリスク要因の数に応じて「情報提供」、「動機づけ支援」、「積極的支援」に区分。対象者ごとに生活習慣の改善点や取組むべき目標設定をし、行動変容を継続的に実行できるよう医師や保健師などの指導者が支援する。
  • 注意3 ICT:
    Information and Communication Technologyの略称で、情報通信技術のこと。

遠隔保健指導トライアルのイメージ

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