携帯電話機の付属品にリサイクル素材を採用し環境保全活動を推進
<2003年5月23日>
NTTドコモは、お客様より回収させて頂いた商品を基に再生したABS樹脂(1)を素材とする製品を、携帯電話事業者としては初めて採用します。尚、第1弾としては本日発売のD505iの卓上ホルダが該当製品となります。
これまでも、NTTドコモでは環境保全活動として携帯電話機等の100%リサイクル化を図ってまいりましたが、今回は更にこの取り組みを進める形でリサイクル素材を製品に取り入れることとしたものです。
今までのリサイクルの場合、携帯電話から再生された工業原料は自動車部品など、他の製品に転用していたのに対して、今回の取組みは同じ携帯電話の付属品として転用することで、効率的なリサイクルを実現することができました。
また、このことでお客様から回収させて頂いた商品を、再度商品としてリサイクルする形となり、流通経路の簡素化を図りました。加えて、コスト面でも分別作業を軽減できるように、ABS樹脂と相溶性の高い部品を利用するなどのことにより、効率的なリサイクル体制が構築し、同一産業内での永続的なリサイクルの実現に至りました。
今後も、NTTドコモでは環境に対する取り組みとして、使用済み携帯電話機や電池パック等の回収及びリサイクルや、グリーン調達(2)等を通してメーカー様等と共に環境保全に努めてまいります。
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ABS樹脂(ABS resin):ABS樹脂とは、アクリロニトリル(acrylonitrile)・ブタジエン(butadiene)・スチレン(styrene)から構成されており、薬品などに対しての化学的な強度と、耐衝撃性といった物理的な強度に優れ、二次加工性にも適したバランスのよいプラスチックで、リサイクルに対する対応性も優れています。 |
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グリーン調達:ドコモは、携帯電話などの製品の調達、通信設備の導入のほか、事業活動に必要な物品の購入の際、十分に環境への配慮がなされたものを選定するグリーン調達を積極的に実施しています。 |
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