ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMA®を試作
<2005年6月9日>
NTTドコモでは、環境保全を志向する循環型社会実現に向け、携帯電話機等の100%リサイクルや地球環境に配意した取り組みを行なっています。この度、その一環として日本電気株式会社(以下NEC、社長:金杉明信、本社:東京都港区)と共同で、ケナフ1 繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMAを試作いたしました。
ケナフ繊維強化バイオプラスチックは、植物を原料とするポリ乳酸に補強材としてケナフ繊維を添加することで、従来のポリ乳酸を素材としたバイオプラスチックに比べ耐熱性や強度を改善した環境配慮型プラスチックです。このケナフ繊維強化バイオプラスチックはNECが開発し、2004年9月発売のNEC製ノートPCの部品の一部に採用しています。
今回開発した試作機は、先般開発した植物原料プラスチックを使用したmova®の試作機に続いてFOMAでは初の試作機であり、愛知万博においてドコモ関係スタッフの連絡用として使用するほか、万博内での展示をいたします。
今後もNTTドコモは、お客様のより長く便利に携帯電話をご利用したいというニーズのために、携帯電話の環境対策・安全性の確保を進めると共に、更なる移動体通信技術分野の開発・検討を進めてまいります。
- 1 ケナフ:
ケナフは茎が繊維質に富んでいるため、中国や東南アジアではパルプ原料として生産されています。また、一般的な樹木に比べて3〜9倍のCO2吸収速度があることが知られており、木材資源の枯渇防止、地球温暖化防止の面から注目されています。
ケナフ繊維強化バイオプラスチックによる試作機の概要
1. 主な仕様
ベース端末は「FOMA N900iS」となり、スペックはN900iSと同等です。
寸法1 | 高さ102mm×幅48mm×厚さ26mm |
質量 | 約115グラム |
連続待受時間 | 静止時:約430時間/移動時:約350時間 |
連続通話時間 | 音声通話時:約140分/テレビ電話時:約90分 |
メインディスプレイ | 約2.2インチ(タテ320ドット×ヨコ240ドット) QVGA TFT液晶 65,536色 |
サブディスプレイ | 約0.9インチ(タテ30ドット×ヨコ120ドット) STN液晶 4,096色 |
カメラ機能 | 外側:スーパーCCDハニカムカメラ(有効画素数:100万/記録画素数:200万) 内側:CCDカメラ(有効画素数:11万/記録画素数:10万) |
外部メモリ | miniSDTMメモリーカード |
ケナフ繊維強化バイオプラスチックによる試作機
2. 植物原料プラスチックの使用箇所2
- ケース(LCDリア)
- ケース(外側カメラ周り)
- ケース(キーリア)
- ケース(キーフロント)
- リアカバー(電池蓋)
- 「FOMA/フォーマ」「mova/ムーバ」はNTTドコモの登録商標です。
- 「miniSD」はSDアソシエーションの商標です。
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