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900MHzから5GHzまでの4つの周波数帯に対応可能な電力増幅器を開発

-電力の最大効率45%以上を達成-

<2006年6月9日>

NTTドコモ(以下ドコモ)は、将来の携帯電話機への搭載を想定し、1つの増幅素子注意1で900MHzから5GHzまでの4つの周波数帯への対応を可能とするマルチバンド電力増幅器(以下、4バンド電力増幅器)を開発しました。

今般開発した4バンド電力増幅器は、2004年9月21日報道発表の電力増幅器で採用したMEMS注意2スイッチ方式可変整合回路に、さらなる改良を加えたものです。改良の結果、1つの増幅素子で対応可能な周波数帯の数が2つから4つに増加した上に、対応可能な周波数帯の上限も1.9GHzから5GHzに向上しました。また、4バンド電力増幅器が対応する4つの周波数帯それぞれにおける電力の最大効率注意3は45%以上となりました。
従来は、1台の携帯電話機で複数の周波数帯に対応するには、それぞれの周波数帯に対応する複数の電力増幅器を搭載するという方法がありましたが、この方法では、携帯電話機の小型化が困難になるという問題がありました。マルチバンド電力増幅器が実用化されれば、携帯電話機のさらなる小型化が期待されます。また、マルチバンド電力増幅器は、将来、携帯電話サービスばかりではなく、無線LANなどの各種の通信方式に応用されることも想定されます。
ドコモは今後、マルチバンド電力増幅器の実用化に向け、さらなる研究を進めていきます。

なお、本技術の詳細は、6月11日午前8時(日本時間6月12日午前0時)より米国サンフランシスコ市で開催される2006 IEEE MTT-S International Microwave Symposiumで発表される予定です。

  • 注意1 増幅素子:
    信号の増幅作用を有する部品。
  • 注意2 MEMS:
    Micro-Electro-Mechanical-Systemsの略。「微小電気機械システム」などと訳され、マイクロマシンとも呼ばれる。MEMSによる増幅素子のスイッチは、オン時の電力損失が少なく、オフ時の絶縁性を高水準に保てるという特色がある。
  • 注意3 最大効率:
    供給された電力のうち何パーセントが出力電力に変換されたかを示す値が「効率」であり、その最大値が「最大効率」である。

[参考]「4バンド電力増幅器」の外観

写真

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。なお最新のお問い合わせ先は、お問い合わせをご覧ください。

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