NTTドコモ 中国支社は、地球環境に配慮してソーラーシステムを利用したFOMAサービス用基地局を、広島県、山口県で運用開始(2009年9月末までに順次開始)いたします。
NTTドコモでは、地球温暖化防止に向け2010年度にCO2排出量を117万t-CO2以下に抑えることを目標とし、通信設備を中心とした電力使用量削減の取組みを推進しております。既に自然エネルギー(ソーラーシステム、風力発電)を利用したオフィスビルや通信設備を全国49箇所で運用していますが、このたび中国地域で初めて自然エネルギーを利用したFOMA基地局が広島県、山口県に開設されます。
両基地局はソーラーパネル(太陽電池)で発電した電力を基地局装置に供給することで、必要電力の約21〜96%をまかなうことができ、これによって、合計約2.8t/年のCO2(⇒1世帯での約1年の電気使用で排出するCO2に相当)の削減が可能となります1。
2009年度末までには中国地域各県でソーラーシステムを利用した基地局を設置する予定です。
本取組みは、ソーラーエネルギーを中心とした自然エネルギー利用を推進するNTTグループの施策「グリーンNTT」の一環です。
今後もドコモは、地球環境の保全に向けた様々な取組みを推進し、社会全体に貢献する企業を目指してまいります。
<基地局概要>
1.基地局所在地
所在地 |
広島県世羅郡 |
山口県岩国市 |
カバーエリア |
世羅町安田周辺 |
周東町上須通、樋余地、獺越周辺 |
2.特長(世羅安田地区の場合)
(1) |
ソーラーシステム(ソーラーパネル、バッテリー、商用電力の3種類の電源を構築)
ソーラーパネルで発電した電力を基地局装置に供給するとともにバッテリーに充電。
夜間や雨天時など日照のない日はバッテリーで電力供給。
バッテリー容量不足時には商用電源に切り替え。(逆に余剰分は電力会社へ売電)
計32枚41.2m2のソーラーパネルで5.6KWの電力発電2 |
(2) |
リサイクル可能な資材や廃棄物を出さない材料を採用
敷地舗装に際し、コンクリートやアスファルトの代わりにエコクリーンソイルを使用。
基地局装置を収容する函をリサイクル可能な資材を使用。 |
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- 1 中国電力「2009エネルギアグループCSR報告書」掲載の排出係数に基づき、シミュレーションした数値です。
- 2 パネルメーカー公表数値によるもの。
- 「FOMA/フォーマ」は、NTTドコモの登録商標です。
<参考>
<基地局外観(世羅安田地区)>
<ドコモ中国支社のその他施設での自然エネルギーを利用した取組み>
ドコモ広島大手町ビル(2004.5〜)、ドコモ岡山東古松ビル(2004.8)、ドコモ山口ビル(2000.11〜)、ドコモ島根ビル(2000.8〜)において、ソーラーパネルや風力発電システムを設置し、ビル内事業所および周辺街灯などに電力を供給しています。
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