地域からのお知らせ(関西)
ドコモ初、「外気を用いた基地局設備冷却システム」の本格運用を開始
〜基地局消費電力を約15.2%、CO2換算で約2,081tを削減〜
2016年5月11日
株式会社NTTドコモ関西支社(以下、ドコモ関西支社)は、ドコモ関西支社管轄※1の基地局に外気を用いた基地局設備冷却システムを導入し、消費電力やCO2の削減を実現しました。2014年7月から2015年度末にかけて合計215局で試験稼働していましたが、2016年度より本格運用を開始し、2016年度末までに設置基地局数を415局まで拡大する予定です。
本基地局設備冷却システムは、基地局設備内で発生する熱を、外気を用いて冷却する仕組みとなっており、主に4種類の機器により構成されています。
基地局設備内の温度・湿度を検知する「室内センサー」、外部の温度を検知する「室外センサー」、基地局設備内の暖かい空気を外部に放出する「排気ファン」、各種センサー信号を感知し排気ファンの動作を制御する「排気ファン制御盤」により、効率的に外気を設備内に取り込み、基地局設備から発生する熱を冷却しています。
これにより、従来行っていたエアコンのみで冷却する運用と比べ、基地局全体の消費電力量約15.2%の削減※2が見込まれます。これは、2016年度削減が見込まれる電力量392万kwhに相当し、CO2排出量換算で約2,081t※3削減されることになります。
ドコモ関西支社では、効率的かつ環境に配意したこれらの取り組みを今後更に拡大するとともに、従来から行っている取り組みを継続的に行うことで、更なる環境対策を強化していきます。
詳細については、以下をご覧ください。
- 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県の2府4県
- 2016年度に当該基地局で削減が見込まれる消費電力量の平均削減率
- 2016年度に削減が見込まれる電力量(392万kwh)に、環境省にて公開されている電気事業者別排出係数(0.000531t)を乗じることにより、算出。
対策実施基地局
所在地 | 2015年度設置基地局(215局) | 2016年度に新たに設置される基地局(200局) |
---|---|---|
滋賀県 | 46局 | 12局 |
京都府 | 33局 | 14局 |
大阪府 | 63局 | 111局 |
兵庫県 | 43局 | 39局 |
奈良県 | 13局 | 12局 |
和歌山県 | 17局 | 12局 |
各設備の構成
主に「室内センサー」「室外センサー」「排気ファン」「排気ファン制御盤」の4種類の機器で構成