地域からのお知らせ(九州・沖縄)

荒尾市とNTTドコモ、ウェルネス拠点におけるスマートシティ推進と地域活性化に向けた連携と協力に関する協定を締結

2020年5月22日
荒尾市
株式会社NTTドコモ九州支社

 荒尾市(市長 浅田 敏彦)と、株式会社NTTドコモ九州支社(九州支社長 山﨑 拓、以下、ドコモ)は、荒尾市がめざすスマートシティの実現に向けて、ドコモの先進技術やICTサービスなどを活用して荒尾市における地域の活性化、および市民サービスの向上を図ることを目的に、連携と協力に関する協定(以下、本協定)を、締結いたしました。

1.協定の名称

「荒尾市と株式会社NTTドコモとのウェルネス拠点※1におけるスマートシティ推進及び地域活性化に向けた連携と協力に関する協定」

2.協定締結日

2020年5月22日(金)

3.協定締結の目的

荒尾市とドコモで連携・協力促進し、地域活性化および市民サービスの向上を推進してまいります。

4.連携事項

(1)5G等の先進技術を活用した安心・安全な街づくりに関すること

(2)観光・まちづくり推進に関すること

(3)賑わいによるあらおファンづくりに関すること

(4)Society5.0※2に向けた住民等のスキルアップに関すること

(5)地域産業の生産性向上に関すること

(6)教育環境の向上に関すること

(7)その他、地域活性化及び市民サービス向上に関すること

協定で連携・協力していく分野および主な内容

連携・協力分野 主な内容(予定)
①5G等の先進技術を活用した安心・安全な街づくりに関すること ■5G・AI技術等を活用した安心・安全向上に関する取り組み
  • ロボットを活用した警備サービスやAIカメラを活用した画像解析等による人物検知・不審物検出の取り組みを検討することで、住民や来訪者にとって安心・安全な街づくりをめざします。
  • 市民病院等の医療機関における遠隔診療・緊急搬送の高度化をめざします。
■センシング技術等を活用した独居高齢者の見守りに関する取り組み
  • ひとり暮らしの在宅高齢者等に対して、体調の悪化を早期に把握できるセンシング技術等を活用した見守りを検討することで、異常事態の早期発見を実現し、地域包括ケアシステムの確立をめざします。
②観光・まちづくり推進に関すること ■人口動態データ等を活用したEBPM※3に関する取り組み
  • ドコモの携帯電話の仕組みを利用した位置情報及び顧客属性のビックデータと、ウェルネス拠点内施設や道の駅の利用情報などのデータを連携させた解析等の取り組みを検討します。
■SNSメディアを活用したインバウンドプロモーションの取り組み
  • 日本旅行に関心のある外国人旅行者向けにSNSメディアを活用したインバウンドプロモーションの検討を行うことで、ウェルネス拠点への来訪者増をめざします。
■新たな周遊手段による利便性向上や周遊促進に関する取り組み
  • ドコモバイクシェア等の提供による住民や来訪者向けの利便性・周遊性の向上に向けた取り組みを検討します。
■健康都市づくりを目指した市民の健康促進に向けた取り組み
  • ヘルスサポートロボットや健康ポイント事業(健康マイレージ等)の活用を検討し、市民の健康づくりの習慣化と地域の活性化をめざします。
■案内ロボット等による観光案内サービス導入の取り組み
  • 荒尾駅に観光案内ロボット等の導入を検討し、来訪者に対し荒尾市がICT先進都市であることをアピールするとともに、市(県)の玄関口である荒尾駅の活性化をめざします。
③賑わいによるあらおファンづくりに関すること ■あらおオリジナルのエンタメコンテンツをつくり、あらおファンを増やす取り組み
  • 来訪者にあらおの魅力を発信しながら、リピーターになってもらうなど、「あらおファン」づくりに取り組みます。
④Society5.0に向けた住民等のスキルアップに関すること ■5G等の先進技術の情報提供に向けた取り組み
  • ウェルネス拠点内施設における出張型スマホ教室や、ウェルネス拠点に関わる市職員等向けに、5Gや先進技術に関する情報提供を行います。
⑤地域産業の生産性向上に関すること ■スマート農業の推進に向けた取り組み
  • 先進技術を活用した「スマート農業」を推進し、センサー等の活用を検討することで、荒尾梨や海苔などの市内特産品の生産性や品質向上をめざします。
⑥教育環境の向上に関すること ■教育環境の向上に向けたICTの取り組み
  • タブレット端末等のICT機器導入による教育環境の整備を検討し、荒尾市の将来を担う子どもたちの学力向上と、主体的・対話的な深い学びの実現に取り組むとともに、教育現場における教職員の負担軽減をめざします。
⑦その他、地域活性化及び市民サービス向上に関すること ■市役所イノベーションの推進に向けた取り組み
  • 定型的な業務の自動化(RPA等)や、タブレット端末等を活用した市民とのホットライン等を導入することで生まれた時間を、市民からの要望事項等への迅速な対応に生かし、質の高い市民サービスの向上に向けて取り組みます。


  1. 荒尾市では、2016年度から、旧荒尾競馬場の跡地が大半を占める約34.5ヘクタール(345,000平方メートル)の未利用地において、新たなまちづくりを進めています。誰もが安心・安全に居住・滞在でき、そしてまち全体が賑わいと活力に満ちた健康状態を持続した「ウェルネス」=「輝くようにイキイキしている状態」になれる拠点づくりを推進しています。
  2. 情報社会(Society4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱され、IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会を指すものです。
  3. Evidence Based Policy Makingの略。証拠データに基づく政策立案のこと。
このページのトップへ