地域からのお知らせ(四国)
5G通信による心エコー映像等の4K映像伝送実証実験を実施
~心エコー画像を4K高画質映像伝送し、専門医による遠隔診療で心疾患を早期発見~
2021年8月16日
株式会社NTTドコモ 四国支社
株式会社NTTドコモ四国支社(以下、ドコモ)は、愛媛県が心疾患の早期発見に向けた地域医療体制の整備を目的に行う、5G通信による心エコー映像等の4K映像伝送実証実験(以下、本実証)において、心臓超音波検査(以下、心エコー検査)のエコー画像等の医療機器映像(4K映像)を5G通信で伝送し、遠隔診療に向けた5G通信の有効性を検証しました。本実証は、愛媛県からの委託を受けて、愛媛大学医学部等と共同で実施したものです。
心エコー検査は心疾患の早期発見に有効である一方、検査には一定の操作技術と診断能力が必要です。そのため、愛媛県では専門医が遠隔から医師不足地域で研修を行う研修医等の若手医師に助言診療支援ができる体制を整備し、限られた医療資源の効率活用をめざしています。
本実証では、愛南町立御荘中学校(以下、御荘中学校)から愛媛県立中央病院(以下、中央病院)へ、5G通信を利用し心エコー等の医療機器映像を4K高画質映像で伝送しました。専門医は中央病院において送られてくる映像を確認し、遠隔地から、御荘中学校にて心エコー検査を行う医療従事者への診療支援が可能かどうかを検証しました。
実証に参加した専門医からは、「心エコー映像、受検者の様子を詳細に確認でき、十分に診断に使うことが可能と思われる」などの意見をいただきました。従来の4G通信では難しかった4K高精細映像伝送を5G通信で実現できたことで、遠隔地からの診療支援をはじめ、地域医療におけるICTの活用に寄与できると考えています。
今後もドコモは、遠隔医療を支援する5Gソリューションを通じて、地域課題解決に貢献します。
5G通信による心エコー映像等の4K映像伝送実証実験について
- 1.実施概要
愛南町立御荘中学校(以下、御荘中学校)から愛媛県立中央病院(以下、中央病院)へ5G通信を利用して心臓超音波検査(心エコー検査)の医療機器映像を4K高精細映像にて伝送しました。専門医は、中央病院において送られてくる映像を確認し、中央病院にいながら、御荘中学校にて心エコー検査を行う医療従事者への診療支援が可能かどうかを検証しました。
- 2.実施日
2021年8月4日(水)~2021年8月5日(木)
- 3.実施場所
愛南町立御荘中学校
愛媛県立中央病院 - 4.検査対象者
愛南町立御荘中学校の1年生 29名
- 5.実施イメージ
- 6.実証の様子
(愛南町立御荘中学校)(愛媛県立中央病院)
写真提供:愛媛県