地域からのお知らせ(東北)

仙台市地下鉄南北線における
「IoTセンサーを活用したレール温度遠隔管理システム」の実証実験開始

2020年8月5日
仙台市
株式会社NTTドコモ東北支社

 仙台市と株式会社NTTドコモ東北支社は、2020年8月5日(水曜)より、仙台市地下鉄南北線において、IoTセンサーを活用した鉄道設備管理の実証実験を開始いたします。
 本実証実験は、2016年8月に締結した「仙台市及びNTTドコモによるICTを活用したまちづくりに関する連携協定1」に基づいた取り組みになります。

 本実証実験は、仙台市地下鉄南北線八乙女駅付近において、鉄道地上部のレール温度上昇に伴う脱線事故の防止をねらいとして、線路内にレール温度センサー及び環境センサーを設置し、遠隔地からの監視を実施いたします。従来の職員によるレール温度などの管理と、センサーによる遠隔でのレール温度などの管理とを比較し、鉄道設備管理業務の効率化・省力化につながるかの検証を行ってまいります。

 今後も仙台市とNTTドコモは、社会課題の解決につながるソリューションの実現をめざしてまいります。

本実証実験の概要

1.目的

地下鉄地上部のレールは日照による温度上昇により歪みが発生し、脱線につながるおそれがあることから以下の対応を実施している。

  1. 管理事務所付近のレール温度を計測し、各地のレール温度を予測。
  2. 予測温度が一定以上の場合、職員が現地へ向かいレール温度を測定。
  3. 測定温度が基準値を超えている場合、水を噴霧しレール温度を下げる。

本実証においては、上記(1)、(2)について、IoTセンサーによる遠隔地からのリアルタイムな温度管理の有効性を検証する。

2.実証実験期間

  1. 2020年8月5日(水曜)~2020年9月30日(水曜)
  2. 2021年1月4日(月曜)~2021年2月28日(日曜)

3.実証実験場所

仙台市地下鉄南北線八乙女駅 北側線路内
住所:宮城県仙台市泉区八乙女中央1丁目4-10 付近

4.実施内容

敷地内のダミーレールにレール温度センサー及び環境センサーを設置。 取得データをクラウドサーバーに自動アップロードし、遠隔地(富沢車両基地等)からリアルタイムに監視できる仕組みを構築いたします。

◆実証実験イメージ
実証実験イメージ
  • *LoRa®は、Semtech Corporation の登録商標です。
  • *IoTセンサーは株式会社フジクラの製品です。

<実証実験実施場所及びセンサー設置イメージ>

◆実証実験実施場所
実証実験実施場所

◆センサー設置場所

          ◆センサー設置イメージ

センサー設置場所およびセンサー設置イメージ

5.各主体の主な役割

仙台市 仙台市の保有する鉄道施設などの実験場所、及び現状の管理方法に関する情報提供。
本実証実験を通じ、IoTセンサーを用いた鉄道設備管理手法の実用性評価を行う。
ドコモ IoTセンサーで取得したデータのクラウサーバーへの自動アップロードおよび、クラウドによる取得データの総合管理技術を提供する。
本実証実験を通じ、IoTセンサーを用いた鉄道設備管理手法の実用性評価を行う。
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