地域からのお知らせ(東海)

NTTドコモが愛知県の「自動運転社会実装実証事業」に参画
<2019年6月10日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、愛知県の2019年度「自動運転社会実装実証事業」(以下、本事業)に参画することとなりました。

自動車産業を基幹産業とする愛知県においては、昨今の国内外の自動運転の実現に向けた流れを踏まえ、国家戦略特区の指定や産官学コンソーシアムの設立等を含め、他県に先駆けて自動運転に関する取組みを推進しています。特に、2016年度から毎年実施されている愛知県独自の自動運転実証推進事業は、日本全国から注目を集めており、近い将来の自動運転の社会実装を見据える段階に来ています。

ドコモにおいても、これまで全国各地でさまざまな次世代モビリティや次世代交通に関する実証実験等を行って参りましたが、その過程で蓄えてきた技術や知見等を活かし、愛知県の地域交通に貢献することを目的として、このたび本事業に参画することとしました。

本事業においてドコモは、アイサンテクノロジー株式会社の自動運転技術や自動運転実証実験ノウハウ、名古屋鉄道株式会社の交通事業者としての知見や交通ネットワーク、日本信号株式会社の路側インフラ関連技術、国立大学法人名古屋大学の人の交通行動に関する知見を結集し、さらにはセルラーV2Xや5G等の最先端通信技術や、VRやオンデマンド配車等のコンテンツやサービスを加味することで、来るべき5G時代における自動運転の在り方を想定した実証実験を実施いたします。

今後もドコモは、お客さまに対しさまざまな課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

実施予定地域等

モデル類型(※1 集客施設内 住宅団地・郊外 ショーケース(※2
実証地域 長久手市 南知多町 常滑市
愛・地球博記念公園 日間賀島 中部国際空港島内
実施ルート
(予定)
公園入口~各施設 島外周道路 国際展示場入口~駐車場、
宿泊施設等
道路種別 閉鎖空間 公道 公道および閉鎖空間
実証テーマ テーマパークにおける
エンタメ体験型の移動
離島における
観光型MaaS(※3による移動
空港周辺における
最先端技術を用いた移動
使用車両 Milee<マイリー>
を含む2台
EVバス(予定) レクサスRX(予定)、
Milee<マイリー>
実証テーマ
  • 車内無人で遠隔型(1:2)
  • AIを活用したオンデマンド配車(※4
  • VRによる車内コンテンツ提供(※5
  • レベル3(運転席有人、遠隔監視)
  • ICTを活用し、島外を含む移動パッケージを疑似体験
    アプリ等で提供
  • 遠隔型(1:1)×2台
  • セルラーV2X(※6を活用した動的な交通環境情報を車内、遠隔運転席に表示
  • 最終的な実証実験ルートについては、愛知県警察や市町や施設管理者等との調整を経て決定。
  • 今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性有。
愛知県自動運転社会実装推進事業地図

各モデルのイメージ

集客施設内モデルイメージ

集客施設内モデルイメージ

住宅団地・郊外モデルイメージ

住宅団地・郊外モデルイメージ

ショーケースモデルイメージ

ショーケースモデルイメージ

事業実施体制

(株)NTTドコモ 事業統括、通信環境構築、コンテンツおよびサービス
プラットフォームの提供
アイサンテクノロジー(株) 車両の提供、3Dマップ作成、実証実験の実施
 (株)ティアフォー(※7  自動運転システム(Autoware(※8))の運用支援
 岡谷鋼機(株)(※7  実証実験の支援
 損害保険ジャパン日本興亜(株)(※7  リスクアセスメントと走行中の安心見守り
名古屋鉄道(株) 交通事業者としての運行助言等
日本信号(株) 信号等路側インフラとの連携
国立大学法人名古屋大学 モニター調査等

実証車両

車両名 Milee<マイリー> EVバス(予定) レクサスRX(予定)
マイリー
レクサス
仕様
  • ヤマハ発動機株式会社のゴルフカートをベースに株式会社ティアフォー等が製作
  • 最大時速19㎞
  • 最大乗車人員4名
  • 国内メーカーのEVバスを使用予定
  • 最大時速19km
  • トヨタ自動車株式会社の一般乗用車をベースに遠隔型自動運転等が可能となるよう構築
特徴
  • 客席のみで、運転席や操舵装置はない
  • ラストマイルの移動ニーズに対応するコンセプトビークル
  • 電動で低速での公道走行が可能な多人数乗車車両
  • レベル3(運転席有人、遠隔監視有)で実施
  • ハイクラスなベース車両を活用し、快適性の高い車内空間や走行環境を実現

  1. モデル類型:近未来技術等社会実装事業への提案において、社会実装が見込まれる地域を類型化し、モデルとして県で設定したもの
  2. ショーケース:最新技術を一般の方等に対して紹介、説明する機会とするもの
  3. MaaS:"Mobility as a service"の略で「サービスとしての移動」
  4. AIを活用したオンデマンド配車:スマホ等の入力に応じて、需要に対応した最適な配車を実施
  5. VR による車内コンテンツ提供:仮想現実の技術を、専用ゴーグルを用いて車内コンテンツとして提供
  6. セルラーV2X:携帯電話ネットワーク技術を活用した車とあらゆるもの(Vehicle-to-Everything)との通信技術
  7. アイサンテクノロジー(株)の外注先として参画
  8. 「Autoware」はThe Autoware Foundationの商標

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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