地域からのお知らせ(東海)

愛知県常滑市中部国際空港において2つの実証実験を実施します
<2021年1月19日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、愛知県常滑市中部国際空港において、2つの実証実験を行います。

この度ドコモでは、航空機到着後のお子さま・ご年配の方・お体の不自由な方の歩行移動支援の実需が高く、実装が期待される中部国際空港第2ターミナル制限区域で自動運転の実証実験を行います。また経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」に採択された実証実験にも参画いたします。

今後もドコモは、お客さまに対しさまざまな課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

実証実験1

実証実験内容

実施日程 2021年1月28日(木曜)~2021年1月29日(金曜)(※1
実施場所 中部国際空港第2ターミナル制限区域 国内線到着側GSE制限エリア(※2
実施ルート ポイント0乗降場所-ポイント1車線合流点-ポイント2停車点-ポイント3旋回場所-ポイント0の周回ルート 約800m (1/30はポイント2が降車場所となります)
使用車両 日本モビリティ株式会社の自動運転システムを搭載した小型バス
自動運転実証内容
  • 愛知製鋼株式会社の磁気マーカとMIセンサーによる誘導
  • GPS/LiDARによる位置情報と3Dマップによる走行
  • 遠隔監視からの指令により自動運転走行を実施、車内乗務員は後部座席(※)に着席し車内監視や制御に極力関与しない
  • 遠隔監視室にトヨタ紡織株式会社の「眠気抑制シートシステム」を設置
  • 緊急時には速やかに手動操作が行える位置
試乗対象者
  • 1月28日(木曜)自動運転実施にかかわる関係者
  • 1月29日(金曜)報道機関
  • 一般試乗や見学は受け付けません
事業実施体制 ドコモ、名鉄バス株式会社、愛知製鋼株式会社、国立大学法人群馬大学、日本モビリティ株式会社、中部国際空港株式会社、トヨタ紡織株式会社

ルート地図

ルート地図

車両概要

車両は、国立大学法人群馬大学が保有する小型バスを活用します。

車両名 小型バス「ポンチョ」
ポンチョの写真
仕様
  • 市販の路線バス車両に日本モビリティ株式会社が提供する自動運転システムを搭載
  • 最大乗車人員36名(試乗可能人数は、乗務員を除き8名)

実証実験のハイライト

○乗務員が後部座席着座状態で、遠隔から自動運転走行の指示を出します
車内に乗車する乗務員は遠隔運転を実施する際にも緊急停止ボタンを持たず、すべて遠隔からの指示によって自動運転を実現します。将来の実装時に、車内乗務員無人型での自動運転へのステップとなります。なお、万が一に備え、乗務員は即座に緊急停止操作ができる位置に待機します。

○名鉄バスの乗務員による遠隔監視運行
交通事業者である、名鉄バス株式会社が、実装を見据えて経路設定から運行までを担います。なお運行時は、同社の乗務員(路線バス等の運行を担う大型自動車第二種免許の保有者)が、車両の運転席と遠隔監視席(※3から監視・制御を実施します。

○耐候性に優れた自動運転システムを活用
耐候性に優れ、かつ遮蔽物が多く衛星の電波が届きにくいか所でも車両位置を把握できる「磁気マーカシステム」(※4による経路把握の方式で自動走行します。但し、一部区間は自動運転車両の走行制御において、車載センサーであるLiDAR(ライダー)で捉えた周囲の情報と、あらかじめ記憶された3D(三次元)地図を照合する経路把握の方式によって自動走行します。

○商用5G(※5に接続した路側カメラの活用
ドコモの商用5Gに接続した4K映像伝送システム(株式会社クロノステクノロジー提供「dcrop」(ディークラップ)を活用した路側カメラにより、ルート上の模様を遠隔監視席のモニターに鮮明に映し出すことで、さらなる自動運転車両の安全運行に取組みます。

○遠隔監視員に「眠気抑制シートシステム」を活用
トヨタ紡織株式会社が開発している「眠気抑制シートシステム」が、カメラで捉えた遠隔監視員の表情から眠気を推定した結果に基き、懐かしい音楽と振動を提供することで、遠隔監視員を不快にさせずに眠気を抑制し、長時間、安全な監視を支援します。

実証実験2

実証実験内容

実施日程 2021年1月8日(金曜)~2021年2月14日(日曜)(※6
実証実験名称 経済産業省「地域新MaaS創出推進事業・中部国際空港を起点とした空港MaaS」
対象地域 愛知県常滑市の中部国際空港と、愛知県内の観光地・商業地
実施内容 dポイントやクーポン進呈による観光客の行動変容レベルの分析
実証実験フロー
  1. 中部国際空港第1ターミナル国内線到着ロビーでクーポンを提供
  2. デジタルサイネージ、WEBアプリで観光地・商業地に関する情報を提供し、各種交通機関での移動を促進
  3. 利用者は観光地・商業地でクーポン利用(一部施設においてdポイント進呈あり)
事業実施体制(※7 (幹事会社)PwCコンサルティング合同会社
(共同参画)ドコモ・名古屋鉄道株式会社・中部国際空港株式会社
(協力会社)株式会社デジタルレイ
当社の役割 デジタルサイネージ WEBアプリなどの企画・運用
dポイント進呈システムの提供

  1. 天候等の条件によっては実施日程や内容が変更になる場合があります
  2. Ground Service Equipment の略 主に航空機飛行の支援車両が通る通路を指します
  3. 遠隔監視席:
    自動運転車両の運行を遠隔からの映像をもとに監視可能な運転席
    今回は、「第2セントレアビル」貸会議室に設置
  4. 磁気マーカシステム:
    道路に敷設された磁気を発するマーカを、車両に取り付けられた高感度磁気センサー(MIセンサー)で読み取り、自動運転車両を運行する方式
  5. 商用5G:
    通信キャリアがサービスとしてスタートした第5世代移動通信システム 高速、大容量が特徴
  6. 天候・コロナ感染症拡大等の状況によって、実施日程や内容が予告なく変更になる場合があります
  7. 愛知県が事業方針策定などにおいて協力

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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