地域からのお知らせ(東海)

豊田市とドコモがふだんの生活情報から
「ミライの健康」と「イマの見守り」を提供する実証実験を開始
~新しいヘルスケアの在り方を提案~
<2021年11月8日>

株式会社 NTTドコモ東海支社(以下、ドコモ)は、愛知県豊田市(以下、豊田市)と協力して、「ミライの健康」(※1と「イマの見守り」を提供する実証実験を11月13日(土曜)から開始いたします。

本実証は自治体を対象に自然と住民が健康であんしんな暮らしを実現するためのモデルを構築することを目的としています。実証実験では、ドコモが提供する「健康マイレージ」アプリ(※2を活用し、ふだん住民が使用するスマートフォンの利用履歴や、位置情報、歩数や睡眠など生活習慣に関する情報について、同意を得て収集することにより、AIがフレイル(※3のリスクを推定します。そしてそのリスクを改善するサービス等に誘導することで、住民が「ミライの健康」づくりを自然に取り組めるか、取組んで効果が出ているかを検証します。また、災害時の位置情報取得による避難状況の把握やスマートウォッチと連動した転倒検知など「イマの見守り」が住民と住民を見守る人へあんしん・安全の感覚を提供できるかを検証します。

ドコモは本実証を、人々の生活がより「あんしんして」「健やかに」なる技術の価値検証をパートナーとともに行う「ライフスタイル共創ラボ」(※4の一環として取組み、豊田市の保健事業や介護予防事業等に関する豊富な実績に基づく専門的見識と、ドコモのAI技術をあわせることで、ふだんの生活に自然に溶け込む、新しいヘルスケアの在り方を検証し、2022年度を目途に実用化をめざします。

ドコモは「今もこれからも誰もが健康で暮らせる世界」を実現することで社会に貢献してまいります。

実証概要

実証期間

2021年11月13日(土曜)~2022年1月下旬

実証場所

豊田市内

実証対象

豊田市民 50名程度(想定)

実証内容

ドコモが提供する「健康マイレージ」アプリ内で収集した各種データをもとにAI等を活用したリスク推定、改善サービス等のリコメンドなどの機能が住民サービスとして有効か検証する。

① “ミライの健康”

ふだん使用するスマートフォンからアプリの利用履歴や、位置情報、歩数や睡眠など生活習慣に関する情報について同意を得て収集することにより、AIがフレイルリスクを推定(特許出願中)します。フレイルリスクがあると推定された住民は自治体の健康サービスやその他の健康のサービスをリコメンドされます。
当実証では食の健康のサービスがリコメンドされ、株式会社Mealthyが提供する食事支援アプリ(※5と連携し、住民のフレイルリスクの根拠となっている原因を鑑みた食事支援を行う予定です。この食事支援アプリは食事の写真を送信するだけで、AIが判断した情報を参考に管理栄養士がアドバイスを提供する仕組みになっています。この仕組みに住民のフレイルリスクの根拠をインプットし、住民のフレイルリスクに合わせた食事支援を実現します。
また、上記に加え、口の健康への取組も実証していきます。東北大学大学院歯学研究科と共同開発したAIが口腔疾患のリスクを推定(特許出願中)します。このAIは歯茎の写真から歯周病のリスクを、開口運動を撮影した動画から顎関節症のリスクを推定します。健康マイレージアプリ上でこれらの写真や動画を取得してリスクを推定することも可能ですし、健診会場等で同様に推定することも可能です。本実証においては会場で推定をする予定です。

② “イマの見守り”
  • ア)災害時の見守り
    災害が発生した際、住民に避難所情報を提供することで速やかに避難するための支援をするとともに、位置情報を活用して住民が避難した結果を記録します。自治体は避難した住民(逃げ遅れの住民)の把握と避難場所の飽和度を把握することができます。
  • イ)転倒、不規則な心拍の見守り
    スマートウォッチで検知した転倒、または不規則な心拍から、状況に応じて救急車を呼んだり、家族や近所の方、民生委員等の見守る人たちへの情報提供を行います。
  • ウ)日常の見守り
    ふだん使用するスマートフォンの情報から日々の活動状況が見られない場合、家族や近所の方、民生委員等の見守る人たちへの情報提供を行います。
  • エ)その他緊急時の見守り
    本人が自分の意思で家族や近所の方、民生委員等の見守る人たちへSOSを発信する仕組みを提供します。

役割分担

ドコモ
  • 実証全般に関するサービス構成検討
  • 健康マイレージサービスの提供と機能の効果検証
  • フレイルリスクや口腔疾患リスクを推定するAIの提供と評価
豊田市
  • 実証フィールドの提供
  • 保健事業や介護予防事業等に関する豊富な実績に基づく専門的見識の提供

その他

本実証内容については、地方自治情報化推進フェア オンライン2021(※6に出展予定です。

わたしたちは、さりげない健康を提供します。NTT docomo

  1. 「ミライの健康」は治療・診断等の医療行為を行うものではなく、住民への健康に関する情報提供、もしくは生活習慣改善の支援を目的としたサービスです。
  2. 健康マイレージのサービスは 別ウインドウが開きますhttps://kenko-mileage.jp/#cp-section05を参照ください。
  3. フレイルとは「体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態」という意味です。
  4. ライフスタイル共創ラボは 別ウインドウが開きますhttps://smartcity.ad.at.nttdocomo.co.jp/を参照ください。
  5. メルシーのサービスは 別ウインドウが開きますhttps://mealthy.co.jp/を参照ください。
  6. 地方自治情報化推進フェアオンライン2021は 別ウインドウが開きますhttps://www.j-lis.go.jp/spd/fair/fair2021_j-lis.htmlを参照ください。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ