職人芸や英会話まで多様なスキルをみんなのものに!

遠隔操作技術で誰もが熟練者になれる世界

INDEX目次

  1. 他人の口の動きを自分の口で再現? 英語の発音を「身体」で覚える
  2. "匠の技"の細かな感覚を、ロボットで伝え、継承する
  3. さまざまな特殊スキルを誰もが習得できる時代へ

1. 他人の口の動きを自分の口で再現? 英語の発音を「身体」で覚える

「Face Sharing」という技術は、その名のとおり顔面の動きを他人にシェアするというコンセプトで開発されている。頬に装着したヘッドホン型のデバイスから口の周りの筋肉に電気刺激を与えて収縮させることで、他者の口の動きやAIが指定する口の動きを再現することができるというものだ。

「口の動かし方」という言葉では説明しづらいものを、他人から学ぶのには限界がある。さまざまな教材を使ってみたが英語の発音がうまくできない、プロ歌手のように声を出すにはどうしたらよいのかわからない、といった悩みを抱いている人も多いのではないだろうか?他にも、プレゼンテーションが上手い人の喋り方をいざ自分で真似してみようとすると、そのコツを掴むのは簡単ではないことに気づく。Face Sharingは、こうした課題を解決するための手段になりえる。

例えば、「Face Sharing」を語学のレッスンに使うことで、英語や中国語などの発音を「感覚」として習得できるようになる可能性がある。

現状の技術では、予め用意されたデータを使って口に電気刺激を送っている。しかし、将来的に他人の口の動きをリアルタイムで再現できれば、語学の勉強をしなくとも、遠隔地にいる人の口の動きをそのまま伝送するだけで、自分のスキルでは到底喋ることのできなかった外国語をスラスラと話す、ということもできるようになるかもしれない。

2. "匠の技"の細かな感覚を、ロボットで伝え、継承する

続いては、ロボットが感じた感覚を再現するという遠隔操作技術をご紹介しよう。

NTTドコモと日鉄ソリューションズが共同で構想・開発を進めている「力触覚伝送技術」は、ロボットが感じた、"重い" "軽い" "硬い" "柔らかい"といった「力感覚」を、5Gを通して遠隔地にいるオペレーターに伝えるというもの。

この技術では、コントローラーのハンドルから伝わる力触覚とリアルタイム映像を通じて、その場にいる感覚でロボットを操作することができるため、いわば自分の分身のごとくロボットを扱うことが可能となる。

また、お手本となるオペレーターの操作データを活用すれば、ロボットを介して他人でもその人の作業時の感覚を追体験できるようになる。これまで属人的なものだった"匠の技"が、多くの人々により効率的に伝承されるようになるかもしれない。実用化されれば、日本のものづくりの可能性はさらに広がるだろう。

3. さまざまな特殊スキルを誰もが習得できる時代へ

これまで語学力や職人芸などの能力やスキルは属人的だった。しかし、5G通信によって遠隔操作技術が進展し、機微な動作データを遅延なく届けられるようになれば、多様なスキルが皆のものになっていくはずだ。
あなたなら何を習得し、何を共有したいだろうか?

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