レゴ®ブロックで考える「自分らしさを発揮できる」社会

For ONEs×朝日新聞社 ワークショップを開催!

 2018年3月10日(土)、有楽町朝日ホール(東京)にて開催された「大学 SDGs ACTION! AWARDS(主催:朝日新聞社)」内で、NTTドコモ「For ONEs」と朝日新聞社が企画したワークショップが実施されました。ワークショップでは、100名を超える大学生ら一人ひとりが「何らかの理由で自分らしさを出せない人は、意外に身近にいる」という事実を認識し、すべての人が自分らしく生きられるためにはどうアクションしたら良いかを、自分ゴト化して考えました。

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100名を超える大学生と社会人がワークショップに参加

レゴ®ブロックを使って考える“自分らしく生きられる世界”

 ワークショップは、“誰一人取り残さない”世界の実現というSDGsの理念をレゴ®ブロックを使って表現し考えるという内容で、こども国連環境会議推進協会事務局長の井澤友郭さんが進行を担当。

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進行役を務めたこども国連環境会議推進協会事務局長の井澤友郭さん

 まずアイスブレイクとして、参加者はレゴ?ブロックを使ってグループの中で「誰よりも高いタワー」の制作にチャレンジしました。3分後、完成したタワーを前にそれぞれが気付いたことは、同じパーツを使いながら同じタワーはないということ。

 「個性とは人との違いと考えがちですが、実はみんなと同じ自分、みんなと違う自分、この二つがあって私という自分らしさにつながります。あなたの周りに“自分らしさを発揮できていない”ということに気付かれないまま、取り残されている人はいませんか?」と井澤さんは会場に問いかけます。

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右より遠藤知里さん(大学1年/大阪)、山口和美さん(大学院1年/東京)、鬼頭健介さん(大学3年/東京)

 井澤さんの問いかけを受け、NTTドコモCSR部第二CSR担当課長の福田由美さんにより事例が示されました。「25人に1人 何の数字だと思いますか?

 これは日本で何らかの障がいがある方の数です」福田さんは参加者に問いかけました。他にも、例えば聴覚が不自由な方は18人に1人と、私たちの周りには、見た目ではわからないために、周りに気付かれないまま、様々な理由で自分らしさを発揮できない方がいるかもしれないということが伝えられるとともに、こうした問題解決を目指したNTTドコモの取り組みである「For ONEs」が紹介されました。「For ONEs」とは、一人ひとりが個性を活かし、今より少しでも自分らしさを発揮できたら、社会はさらに豊かで活力のあるものになると考える同社の取組みです。

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NTTドコモCSR部第二CSR担当課長の福田由美さん

「自分らしさを発揮できない人」と「わたし」の間にあるものとは?

 次に井澤さんから参加者に提示されたチャレンジは、「自分らしさを発揮できない人」と「わたし」の間にあるものをレゴ?ブロックで表現するというもの。「考えるだけではなく、感じる。ブロックとにらめっこをするのではなくとにかく触れてみる」というアドバイスのもと、参加者はそれぞれの考えや感情をカタチへと変え、5分後、100を超える作品が机の上に並びました。

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グループ内では質問をし合いながら、作品に込められた思いを共有

 その後、それぞれの作品に込められた思いや意味が3名のグループ内でシェアされました。

 参加者の山口和美さん(大学院1年/東京)は、「自分らしさを発揮できない人と私の間には、思いがグルグルと風のように巡っていて、お互いが何を考え、何を求めているかがわ分からない。そんな様子を、このプロペラで表現してみました」と説明。

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山口和美さん(大学院1年/東京)の作品

 次に、遠藤知里さん(大学1年/大阪)は、「私は箱をイメージしました。その箱の中には小さな目が描かれたブロックが入っています。それが意味するのは、箱の中に自分の考えや思いを閉じ込めてしまっている状態です。でも、これはとても小さなもの。芽生えたばかりで育っていません。さらに、すべての面が閉ざされた箱ではなく、上の部分は蓋が載っているだけで、開けることができます」と説明。

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遠藤知里さん(大学1年/大阪)の作品

 最後に、鬼頭健介さん(大学3年/東京)は、「近くにいる人の状況を理解しているつもりなのに、実は分かっていないという事を表現しました。これら二つは繋がっているけど、それぞれが抱えている秘めたる思いは、相手に伝わっていません。そして、怒りやとげとげしい思いもそこにはあります」と説明しました。

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鬼頭健介さん(大学3年/東京)の作品

自分らしさを発揮できる社会をつくるために私たちができることは

 続いて、「自分らしさを発揮できない人」と「わたし」の間にあるものを象徴する作品を見つめる参加者に、「一人ひとりが自分らしさを発揮できる世界。この世界を作るためにあなたは何ができますか?」という問いが投げかけられました。

 参加者は、自分らしさの発揮を邪魔している要因を取り除くためにアクションできることをイメージし、一つのブロックを選んで作品に添えました。

 山口和美さん(大学院1年/東京)が選んだのは小さな目が描かれたブロック。「隔たりの間に例え風が吹き荒れていても、相手を見ることはできます。まずは何が問題なのかを知ることが大切」。続いて遠藤知里さん(大学1年/大阪)が選んだのは三角形のブロック。「このブロックは右肩上がりで、例えゼロからのスタートでも勢いを付けられると思っています」。さらに鬼頭健介さん(大学3年/東京)が選んだのは両者をつなぐ細長いブロック。「お互いの知らない部分、隠していた部分をさらけ出し、コミュニケーションし合うことが大切。その共有できるツールが必要と考え、一本ブロックを足しました。」とそれぞれのアクションを伝え合いました。

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たった一つのレゴ?ブロックからアクションへの思いを膨らませる3人

「みえる電話」は日々をさらに豊かにするための取り組み

 以上のように、若者たちが、自分ができるアクションを確認する機会となった今回のワークショップの最後には、NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部の青木典子さんから、企業としてできる一人ひとりに向けた具体的なアクションの一例として、聴覚に障がいがある自身の日常の悩みから開発された「みえる電話」が紹介されました。

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NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部の青木典子さん

 「みえる電話」とは、通話相手が喋った内容を文字変換して、スマホの画面に表示させることができるサービスです。入力した文字を音声化する機能も備わっているので、「みえる電話」を使用すれば、耳が不自由な方も安心して電話で通話することができるというものです。

みえる電話 >

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通話相手の音声を、リアルタイムに文字表示するみえる電話

 「大抵のことはインターネットで済ませられる今、なぜ電話だと思われるかもしれません。しかし、私自身の経験からも、マンションの管理会社への連絡や、病院の予約のキャンセルや変更、仕事での緊急対応など、どうしても電話でなければ困るといった場面が、私たちの生活や仕事には存在します」という青木さんの説明が象徴するのは、音声電話で通話するのに不自由を感じない人と、そうでない人との間にある「相手への想像力の欠如」という隔たりではないでしょうか。また、「緊急時だけではなく、レストランでのサプライズ演出の依頼、ネットでは予約できない老舗のお寿司屋さんの予約など、ちょっとした場面でも電話が活躍します」と青木さんが話すように、「みえる電話」はまさに聴覚に障がいがある一人ひとりが日々をさらに豊かに、自分らしく過ごすためのアクションをサポートする「ブロック」の一つなのです。

 多様性を認め、活かすことが今後ますます重要になっていく世の中において、一人ひとりが抱える課題、想いに真剣に向き合い、それらを解決することで、新たな価値を届けたいという「For ONEs」のメッセージが会場に響いたところで、ワークショップは終了しました。

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「For ONES」の様々な活動を例に、企業とSDGsの関係を説明する福田さん

レゴ®ブロックと「For ONEs」をヒントに自分にもできることを問い直す

 私たちが暮らす社会には、私たちが知らないところで様々な理由から自分らしさを発揮できない人たちが数多くいます。今回のワークショップでは、大学生らが、そうした社会課題を自分ゴトとして再認識し、どうしたら自分らしく生きられるかを考えました。

 レゴ®ブロックで表現した作品はもちろん、自らも聴覚に障がいがある青木さんの日常の不便さから生まれた「みえる電話」からもヒントを得て、障がいなどにより自分らしさを発揮できない一人ひとりに対して、自分たちができることを改めて問い直すワークショップとなりました。

朝日新聞デジタル」より転載(2018.03.20)

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