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RESEARCH
2018.03.02
スマホで変わった?家族とのコミュニケーション
スマホで変わった?家族とのコミュニケーション

コミュニケーションツールとして、とても便利なスマホですが、子どもに持たせるようになると家庭内のコミュニケーションは、どういった変化があるのでしょうか。これからスマホを持たせることを検討している親はきっと気になるはず、今回、全国の小学生から高校生の子どもを持つ30代~50代の親1,030人にアンケートを実施し、その実態を調査しました。

親子での会話が増えた

意外にも、最もよく聞かれたのは、「親子・家族でのコミュニケーションが増えた」という意見! スマホと聞くと家族のコミュニケーションの時間が減ってしまうイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、調査結果によると「最近、反抗期であまり会話をしてくれない息子も、LINEなどのメッセージアプリだと素直に話をしてくれる」といった意見もあり、使い方次第で、スマホはお子さんとの距離を縮めてくれるということがわかりました。
子どもが成長するにつれて会話が少なくなってきたと感じる親は多いようですが、スマホが子どもとのコミュニケーションツールになってくれると嬉しいですよね!

「LINEを使うようになってこれまで以上にコミュニケーションを取るようになった」(46歳男性・会社員)
「こまめに連絡が取れるようになった」(46歳女性・会社員)
「子どもが直接話しづらいことも、LINEを通じて本音を聞けたりする」(47歳男性・自営業)
「メッセージアプリで会話すると素直に話してくれる」(45歳女性・パート・アルバイト)

スマホで一緒に楽しむ時間が増えた

他にもアンケートの回答で目立ったのは、「子どもと一緒にスマホで楽しむようになった」でした。アプリによっては一つのスマホを使って複数人で遊ぶことのできるゲームや、離れていても一緒に遊ぶことのできるゲームがあります。さまざまな場面でお子さんと一緒にゲームしたり画像や動画を見せ合ったりできることで、以前よりお子さんとの会話が増えたという人もいるようです。また、お子さんの方がスマホを上手に使えるといった家庭では、「スマホの機能について子どもに教えてもらっている。」という声も。「一緒に楽しむ」ためにも、親の方から歩み寄ることも必要なのかもしれません。

「スマホゲームを一緒にプレイしたりして楽しむようになった」(50歳女性・主婦)
「Twitterの話題などで親子の会話が増えた」(55歳男性・会社員)
「スマホの機能などについて教えてもらえる」(44歳女性・主婦)
「スマホ操作やアプリなどの情報についての会話が増えた」(47歳男性・会社員)
「子どもが写真や動画を見せてくれるので一緒に盛り上がれる」(47歳女性・主婦)

外出していても安心できる

「子どもが外出していてもコミュニケーションが取れるので安心!」という意見もありました。スマホを持たせることで電話やLINEなどのメッセージアプリですぐに連絡することができるので、「どこに行ったか分からない」といった心配も減りますよね。また何かあった時、子どもからいつでも連絡することができる状態にしておくことは、子どもにとっても安心につながると思います。
また成長とともに学校行事や部活、友人との時間が多くなり、お子さんと過ごす時間がなかなか確保できない家庭でも思い立った時に、離れていてもすぐ、お互いのスケジュールが確認できるので、家族でのお出かけの予定が立てやすくなったという意見もありました。

「外出中も様子が分かるので安心感が強まった」(44歳女性・主婦)
「子どもから電話やメールがよく来るようになった」(58歳男性・経営者)
「外出中でもお互いの状況が把握できるようになった」(48歳男性・会社員)
「家に帰る時間やそれぞれの予定を共有しやすくなり、家族の予定が立てやすくなった」(52歳男性・自営業)

なかには「会話が減った」という人も

しかしその反面、やはり「会話が減った」という人も。LINEなどのメッセージアプリで簡単にやりとりができてしまうので、「会話はLINEでするようになった」などで、直接会話する機会が減ったという人もいるようです。また、お子さんがスマホに夢中になってしまいコミュニケーションが取りづらくなったという家庭も。万一、スマホ依存になってしまった場合、家族間のみならず外の世界でのコミュニケーションに支障が出てしまうお子さんもいるようなので、注意が必要です。

「会話が極端に減り、ルールを守らずにギクシャクした」(45歳男性・会社員)
「スマホばかり見ていて目を見て話さないことが多い」(41歳男性・会社員)
「家族バラバラの生活になった」(41歳女性・主婦)
「親子でスマホに夢中になる時間が増えた」(44歳男性・会社員)
「子どもがスマホ依存になってコミュニケーションが取りづらくなった」(48歳男性・自営業)
「言いたいこともLINEを使って伝えるようになり、部屋に閉じこもることが多くなった。」(38歳女性・主婦)

これらの他にも、子どもがスマホのルールを守らず、親が怒ることが多くなったという意見もありました。スマホを持たせるときは、やはり最初にしっかり家族で話し合いルールを作ることが大切ですね。親が勝手にルールを作って子どもに押し付けるのではなく、子どもの意見も尊重したルール作りを心掛けましょう。
また、週末は「スマホから離れる時間」を設けて、一緒に屋外で身体を動かしたり、それぞれの興味ある事を話しあったり、直接会話する時間にあててみるのはいかがでしょうか。今回の調査では使い方次第で家族とのコミュニケーションを深められるということが分かりました。家族のコミュニケーションツールとして楽しくスマホを活用できるといいですね!

調査委託先:株式会社マクロミル
ライター:たかはしさちこ(今後、スマホを持たせる世代の子どもを持つママライター)
監修:田宮由美(子ども能力開花くらぶ代表/小学校教諭・幼稚園教諭・保育士オールアバウト子育てガイド/日本交流分析協会 子育ち支援士)

スマホで、コミュニケーションが増えた家庭、減った家庭、真逆の現象が起こる理由は?

子どもがスマートフォンを持つようになると、親子の会話やコミュニケーションが増えたという家庭と、反対に家族間がギクシャクし、コミュニケーションが取りづらくなったという家庭、それぞれ正反対の結果が出ているようです。後者のご家庭も、もちろんスマートフォンをうまく活用したいと思っているでしょう。なのにどうして、このような違いが生じてくるのでしょうか。

原因はさまざまな要因が複雑に絡まって、ひとつに決めることはできませんが、日頃から子どもに、「現実の世界の楽しさや素晴らしさを体験、実感させているか」が要因の一つであることは間違いないでしょう。

現実の世界への感動体験をたくさんさせましょう

具体的に説明しますと、親子でスポーツを楽しんだり、休日にはハイキングや遊園地に出かけたり、図書館や美術館を訪れたりしてみてください。体を動かし、汗を流したり、自然の雄大さに感動しましょう。

その上でスマートフォンを子どもに持たせることで、親子の絆が深まる方向へ導くことができるでしょう。
家族で「スマホ」という共通の話題で、会話が広がったり、「ありがとう」という感謝の気持ちや「ごめんなさい」と反省の言葉など、面と向かって言いにくい時、素直に伝えることができるツールとして、より家族の絆を強めていけるといいですね。

田宮由美さん
田宮由美
子ども能力開花くらぶ 代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育ち支援士

公立幼稚園・小学校での勤務を経て、現在に至る。幼児教室での指導や、小児病棟慰問、子どもの声を聴く公的ボランテイアにも携わり、多方面から多くの親子に関わる。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評があり、現在は執筆を中心に、講演、テレビコメントなど幅広く活動中である。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)

  • 親世代とは違う!?イマドキ子どもたちのコミュニケーション事情
  • みんな何歳から子どもにスマホを持たせてるの?
  • 子どもに勉強させるには?子どもに使わせたい隠れたアプリ紹介
  • (前編)子どもにスマホを持たせるの……アリ? ナシ?
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