基地局のカバーエリアを拡大するアクティブアンテナの屋外実験に成功

<2014年2月21日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、アクティブアンテナを用いた日本初の屋外実験注意1 で、基地局の電気的損失注意2 を低減することに成功しました。基地局の電気的損失を軽減し、より効率的に電波を送受信することで、基地局のカバーエリア拡大を実現します。

アクティブアンテナを用いた基地局は、従来型アンテナを用いた基地局と比較して、広範囲のエリアをカバーできるため、郊外における効率的なネットワークの構築や、災害発生時における被災状況に応じた通信ネットワークの対策が可能です。今回の屋外実験では、従来型アンテナを用いた基地局と比較して、基地局の電気的損失を4dB低減できることを確認しました。これは、基地局のカバーエリアが約1.7倍注意3 拡大することに相当します。

本アンテナは、アンテナ素子と無線機を一体化したことにより、子局全体の小型化を実現し、これまで設置が難しかった場所への置局が可能です。また、アンテナ素子ごとに無線機を搭載するため、一部の無線機が故障した場合も継続して通信サービスを提供できるほか、これまで以上にきめ細やかな通信ネットワークを構築できます。

加えて、多アンテナ伝送技術MIMO注意4 との相性が良く、将来的にはLTE-Advancedや5Gなどのネットワーク構築の効率化を実現します。

ドコモは、お客様一人ひとりのスマートライフのパートナーとして、お客様の生活が安心、安全、便利で快適になるよう、引き続き取り組んでまいります。

  • 注意1 今回の屋外実験は、日本電業工作株式会社(本社:東京都、代表取締役:岩本 眞)が開発したアクティブアンテナと、ドコモのLTE基地局で構成した実験局で実施しました。
  • 注意2 従来型アンテナとLTE基地局を接続する同軸ケーブルによる損失、および、従来型アンテナ内部で発生する損失。
  • 注意3 基地局アンテナの地上高が40mの場合。従来型アンテナを用いた基地局に対する面積比計算値となります。
  • 注意4 同じ周波数を用いて、複数のアンテナから異なる信号を同時に送信する技術。MIMOを利用することで限られた周波数の利用効率を高め、通信速度の向上が見込めます。

別紙 実施概要

1. 実施目的

アクティブアンテナを用いる実験局免許を取得し、屋外環境における本アンテナの有効性と信頼性を検証するため、本実験を実施しました。今後も実用化に向け様々な検証を継続することで、将来的には高度化したLTE基地局を実現します。

2. 実験内容

アクティブアンテナを用いた構成の実験局と従来型のアンテナを用いた構成の基地局を併設し、それぞれの基地局と移動局の間で通信を行いました。移動局側の送信電力および基地局側の受信電力を計測しました。なお、実験局は日本電業工作株式会社が開発したアクティブアンテナと、ドコモのLTE基地局により構成しております。

構成図と外観の画像

3. 実験結果

アクティブアンテナを用いた場合、従来型アンテナを用いた場合と比較して、基地局側の受信電力が約4dB改善することが確認できました。これは、従来型アンテナの構成で必要だった同軸ケーブルによる電気的損失および、アンテナ内で発生する電気的損失の軽減による改善です。電気的損失が4dB改善することは、基地局カバーエリアに換算すると、カバーエリアの面積が約1.7倍拡大することに相当します。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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