報道発表資料

(お知らせ)方式が異なるTDDとFDDのキャリアアグリゲーションで受信時最大340Mbpsのデータ通信に成功
-屋外環境で新たな周波数3.5GHzを利用-
<2016年3月2日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2016年2月24日(水曜)に千葉県のフィールド試験実施基地局において、3.5GHz帯を利用したTDD方式とFDD方式のキャリアアグリゲーション1 の通信試験を実施し、受信時340Mbpsを超えるデータ通信に成功しました。

3.5GHz帯は、2014年12月に総務省から開設計画の認定を受けた新たな周波数であり、ドコモは2016年6月に受信時最大370Mbps2 へPREMIUM 4GTMを高速化させることをめざし、高度化C-RAN3 技術をベースにTDD方式とFDD方式のキャリアアグリゲーション技術の開発を進めてまいりました。
2016年2月に屋外環境での通信試験をおこなっており、この度、本試験において受信時340Mbpsのデータ通信に成功したことで、サービス展開後の通信速度の高速化の実現性が確認できました。

今回の3.5GHz帯を利用した受信時最大370Mbpsの通信サービスは、通信トラフィックのひっ迫したエリアから導入を計画しており、駅周辺や大規模商業施設等の通信トラフィックが多いエリアにおいても、より快適で安定した高速通信をご利用いただけるようになります。

ドコモは、今後も無線容量の拡大や通信速度の高速化といったネットワークの高度化に向けた技術開発を推し進めることで、世界で最も快適なモバイル通信環境の実現に取り組んでまいります。

  1. 「キャリアアグリケーション」とは、複数の周波数帯域を束ねることで高速化を実現する技術。
  2. 通信速度は技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
  3. 「高度化C-RAN」とは、広域のサービスエリアを構築するマクロセルの中で、特に通信が混雑するエリアにスモールセルを局所的に追加(アドオンセル)し、マクロセルとスモールセルを「キャリアアグリゲーション」技術により同時に利用することで、お客様の最大通信速度の向上と安定した通信を実現する技術。

別紙 屋外環境での3.5GHz帯を利用した通信試験概要

1. 試験目的

2016年6月の3.5GHz帯の実用化に向けて、無線の状況が変化する環境での通信試験やパフォーマンス評価を実施しました。

2. 試験結果

日時 : 2016年2月24日(水曜)
概要 : 屋外環境において、TDD方式の3.5GHz帯とFDD方式の1.7GHz帯の周波数をキャリアアグリゲーションさせることにより、受信時340Mbpsのデータ通信に成功しました。

<試験で計測された受信通信速度>
試験で計測された受信通信速度のグラフ図

3. 本試験におけるキャリアアグリゲーションの仕組み

本試験におけるキャリアアグリゲーションの仕組みの図

  • 「PREMIUM 4G」は、株式会社NTTドコモの商標です。

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ