GPS機能の概要やコンテンツ作成方法についてご紹介します。 |
GPS機能とは
GPS機能とは、GPS機能対応iモード端末のみに提供される、位置情報を取得する機能です。この機能を利用することによって、端末の所在する位置に応じたコンテンツを作成することが可能です。GPS機能では、オープンiエリアとは異なり、緯度経度を利用したポイントを示す位置情報を提供します。
提供エリア
iモードが利用可能な場所であれば、国内・海外で本サービスをご利用いただくことが可能です。
2017年12月18日をもちまして、海外でのネットワークアシスト機能(海外GPS機能)を停止させていただきます。
ただし、単独測位方式に対応している機種であれば、海外でも時間をかけて測位できる場合があります。
海外では、iモードが利用可能な場所において、国内同様のネットワークアシスト方式1のGPS機能(海外GPS機能と呼びます)をご利用いただけます。 ただし、海外でのGPS測位は海外GPS機能に対応した機種のみ対応しております。
なお、海外GPS機能に対応していない機種でも単独測位方式2に対応している機種であれば、海外でもオープンスカイ
3であれば時間をかけて測位できる場合があります。
海外でのご利用において、GPSの電波状況によっては、緯度経度情報の取得ができない場合や誤差が生じる場合があるほか、ご利用の国・地域によっては測位された緯度経度情報と地図上表示される緯度経度情報の位置とが一致しない場合(地域によっては、著しい誤差が生じる場合)があります。
ネットワークアシスト方式、単独測位方式、海外GPS機能対応機種については端末スペック一覧を参照ください。
GPS機能対応コンテンツの作成方法
位置情報取得のためのHTTPリクエストを利用することにより様々な形の位置情報(現在地の測位結果、過去測位した位置履歴、電話帳に登録してある位置情報など)をコンテンツ内で利用することができます。
位置情報のパラメータについて
測位された位置情報などが端末から送出されるパラメータの説明をおこないます。Aタグ、FORMタグにおける位置情報の記述に共通した内容です。
lat (緯度:latitude) |
フォーマットは、dms(±dd.mm.ss.sss) 北緯を+、南緯を-として指定される。 度は10進法でdd(00~90)、分と秒は60進法でmm、ssとそれぞれ表記し、秒の小数点以下の数値は10進法で三桁表記とします。度分秒の各パラメータは「.」で区切り、全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。 [例]lat=+35.00.35.600 |
lon (経度:longitude) |
フォーマットは、dms(±ddd.mm.ss.sss) 東経を+、西経を-として指定されます。 度は10進法でddd(000~180)、分と秒は60進法でmm、ssとそれぞれ表記し、秒の小数点以下の数値は10進法で三桁表記とします。度分秒の各パラメータは「.」で区切り、全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。 [例]lon=+135.41.35.600 |
geo(測地系:datum) | 測位結果の測地基準系を任意の文字列で表記する。全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。
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x-acc (測位レベル: accuracy) |
測位結果の誤差範囲を測位レベルのパラメータとして表記します。なお、全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。 [例]x-acc=1
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送出方法
Aタグ/FORMタグにlcsという属性を追加します。属性値はありません。lcs属性が追加されている場合、そのリンクを押下すると「現在地が通知されること」を意味するポップアップ画面が表示され、その後、位置情報が位置情報URLに変換され、送信されます。
記述方法
[Aタグの記述例]
<A HREF="http:// www.docomo.co.jp/gps.cgi" lcs>
[FORMタグの記述例]
<FORM method="get" action="/gps.cgi" lcs>
<INPUT type="radio" name="cat" value="Bank" checked>銀行<BR>
<INPUT type="radio" name="cat" value="TOILET">トイレ<BR>
<INPUT type="radio" name="cat" value="CV">コンビニ<BR>
<INPUT type="submit" name="test" value="検索">
</FORM>
Aタグ/FORMタグにlcs属性値が追加されている場合に、「現在地確認」・「位置履歴より参照」・「電話帳より参照(機種によりない場合もあります)」を選択する画面を意味するポップアップ画面が表示され、そのメニューを選択後、「現在地確認」の場合には端末による現在地の測位がおこなわれます。続いて「位置が通知されること」を確認する画面が表示され、その現在位置の通知に同意した場合、それぞれの位置情報が位置情報URLに変換され、送信されます。
ここでいう位置情報URLとは指定したサイトのURLに位置情報の値を付与し、作成されるもので、基本的には「?」を区切り文字として位置情報の値と連結されます。ただし指定したサイトURLの中に「?」が含まれている場合、位置情報は「?」ではなく「&」が区切り文字として挿入されます。
サーバへの送信例1
http://www.docomo.co.jp/gps.cgi?lat=%2B35.00.35.600&lon=%2B135.41.35.600&geo=wgs84&x-acc=3
サーバへの送信例2
http://www.docomo.co.jp/gps.cgi?id=guest&lat=%2B35.00.35.600&lon=%2B135.41.35.600&geo=wgs84&x-acc=3
ただし、電話帳データなどの参照時など、測位レベルに値が設定できない場合には測位レベル(x-acc)は設定されません。
画面遷移イメージ
位置情報引渡しにおける注意事項
位置情報を送出する際のエンドユーザへの同意確認のためのポップアップ画面は、携帯電話内部に作りこみをしており、lcs属性を含むタグを押下するタイミングで自動表示されます。なお、エンドユーザが同意確認画面で“いいえ”を設定した場合には位置情報は通知されません。