昨年から始まった携帯電話番号ポータビリティ制度(MNP)を使って、他社へ移られているお客様はいるが、既存の契約者の約1%に過ぎず、ほぼ想定内の範囲だと考えている。また、移ってこられたお客様の主な理由としては、「ネットワークのつながりやすさ」、「料金の魅力」が挙げられているが逆に移られた方の理由には「ネットワークのつながりにくさ」、「他社料金の魅力」というのが多く、昔のFOMAのつながらない・料金が高いというイメージが残ってしまっている。この悪いイメージを早く払拭することが大きな課題だと考えている。
「定額制」「生活アシスト」「国際」という3つの分野でサービスをますます発展させていきたい。
現在、904iシリーズを皮切りに、ドコモがバージョンアップして「一歩先を行く」という意味を込めて「DoCoMo 2.0」のプロモーションを展開している。「ドコモ2.0」は、今後引き続き実施していくプロモーションの総称であり、これから順次新しいサービスや商品をご提供していくので期待していて欲しい。
「変わるドコモ、進化し次のステージへ一歩先を行くドコモ」を目指し、ケータイの新たな価値創造のために、サービス、料金、端末、ネットワークの全ての面で「新たなジャンル、先進的な端末、快適な利用環境」に真っ向から挑戦していく。
株主還元は重要な経営課題であり、今後とも充実に努めていきたい。
2007年度の配当は、昨年度に比べ20%増配させ、1株当たり配当額を4,800円とする予定であり、配当性向や配当利回りは日本の企業の中で高レベルな水準になっている。
A1 ドコモとしてもiPhoneの動向には注目しているが、アメリカでは売り切れ続出の一方で手続きの時間がかかるなどのトラブルも発生している様子。ユーザーの利用動向や今後のサービス動向などをウォッチしていきたいと思っている。また、現在のものは日本の通信方式には対応していないので、日本での販売はもう少し先になるだろう。
A2 現在の販売奨励金制度では頻繁に端末を交換する人と長く使う人とでは不公平が生じる、という点が議論となっている。現在のモデルはケータイの普及初期のモデルであるので、見直しの必要があることは十分認識している。