7.ATM交換機

第三世代のシステム IMT-2000サービスでは、高速かつ大容量のマルチメディア情報がネットワークを通じて流れると同時に、グローバルローミングなどの多彩なネットワークサービスが提供されます。これらの IMT-2000 サービスをドコモのコアネットワークで支えるのが ATM交換機 です。

ATM（Asyncronous Transfer Mode：非同期転送モード）は、送信する情報を固定長の「セル」と呼ばれる単位に分割し、これをハードウェア的に高速に伝送する技術です。セルの先頭には論理的なチャネル番号が付与され、 音声通信のような低速なサービスから、動画像のような高速なサービスまで、 効率的に多重して伝送することが可能です。

また、IMT-2000 ネットワークでは、サービスの高度化に伴って、個々の端末に対する移動管理だけでなく、様々なサービス制御が必要となります。 各通信に対して、個別に通信品質を設定する QoS（Quality of Service）の実現など、ATM交換機は高度でかつ、経済的なネットワーク構築を可能にします。

ATMを用いたドコモのIMT-2000コアネットワーク

2001年3月作成

2002年3月更新