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マルチプルアクセス方式について〜3.チャネルの割り当てと制御

セル方式による移動通信システムでは、呼の発生に応じて各セルの基地局から通信チャネルの割り当てが行われます。その方法としては、使用するチャネルを各セルにあらかじめ固定的に割り当てるFixed Channel Assignment(FCA)方式、状況を監視しながら通話のつど割り当てるチャネルを適応的に決定するダイナミック割当Dynamic Channel Assignment(DCA)方式があります。

FDMAとTDMAではケースに応じて両者を使い分けたり組み合わせて使用することもあります。CDMAではコード上の処理だけでトラヒックの変動に柔軟に対処できるため、通常はFCA方式が採用されています。

使用できる周波数帯域幅に限界のある移動通信では、呼の発生に応じて複数のチャネルの中から空いているチャネルを割り当てることが基本となります。このために用いる技術をマルチチャネルアクセスといいます。通常、移動局からの信号送出はランダムに行われるため、複数の移動局からの信号が衝突することがあります。この問題を回避するための技術がランダムアクセス制御です。ランダムアクセスの制御にはさまざまな方法が提案されていますが、ビジートーン制御またはビジートーンと分割チャネル予約方式を組み合わせる方式が広く用いられています。

部分エコー付き空線制御 ランダムアクセス方式の信号構成の解説図

部分エコー付き空線制御 ランダムアクセス方式の信号構成

注意1999年3月作成