地域からのお知らせ(北陸)
能登初!羽咋市で地域の乗合交通「のるまいかー」の実証実験を開始
~持続可能な地域公共交通の実現に向けて~
2021年10月1日
羽咋市
株式会社NTTドコモ北陸支社
羽咋市と株式会社NTTドコモ北陸支社(以下、ドコモ)は、2021年4月1日(木曜)に締結した「デジタル専門人材派遣」に関する協定に基づくドコモのICTに関する技術や知識の提供を通じ、羽咋市の課題である公共交通網の最適を検証するため、AIオンデマンド交通システムの「のるまいかー」(AI運行バス®※1)の実証実験を2021年10月1日(金曜)~2022年3月31日(木曜)の期間で実施します。
ドコモの「AI運行バス®」は、利用者のスマートフォンのアプリや、コールセンターへの電話依頼による配車予約に応じて、AIがリアルタイムに乗車車両を決定し、時刻表に縛られることなく移動ができます。また地域の施設や店舗の情報発信を行う機能を搭載しており、利用者は移動先の情報を得ることができます。
羽咋市では、2020年より地域公共交通協議会を立ち上げ、これからの地域公共交通の在り方の検討や市民の生活の満足度の向上を目指すとともに利便性を図りながら経営の効率化を図ることを目的として地域公共交通計画の策定に取り組んでいます。
その取り組みの一環として、まずは羽咋市内の羽咋地区、千里浜地区、粟ノ保地区、富永地区を対象地域とし、AIオンデマンド交通システムを活用した地域公共交通の実証実験を行います。
今後の様々な市内サービスの利用を踏まえ、高齢者を含めた全世代がスマートフォンをお使いいただきやすい環境の整備が必要であると考えています。そこで、実証実験対象地区の住民の方へスマートフォン教室の開催や、商業施設などの人が集まる場所でのAI運行バスの利用方法の説明会を実施するなど、気軽に相談できる環境を整え、利用促進を図ります。
ドコモは、移動体通信事業で培った経験・技術・ノウハウを活かし、移動に関する課題を解決すべく、地方から都市まで、ファースト/ラストワンマイル交通の充実に取り組んできました。輸送実績が約49万人を超える※2オンデマンド乗合交通「AI運行バス®」のさらなる機能向上により、交通手段の生産性向上を図るとともに、単なる交通システムの提供ではなく、交通サービスと移動の先にある目的・サービスとの連携により地域全体を活性化させるプラットフォームとして、ICTを活用した質の高いまちづくりに貢献していきます。
また、本取り組みは2021年7月12日に総務省過疎地域持続的発展支援事業一つに採択されました。
羽咋市とドコモは、羽咋市民の日常生活における移動課題の解決と地域を活性化させるICTを活用したまちづくりの実現を目指すとともに、この事例を日本の地域に展開できるよう、検証を進めてまいります。
- 「AI運行バス」は、ドコモが提供する「高度なAIによる配車制御で、乗りたいときに、乗りたい場所で、誰でも簡単に乗車予約ができる(オンデマンド)サービス」です。株式会社未来シェアが開発した SAVS(Smart Access Vehicle Service)を利用しています。「AI運行バス」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
- 2021年9月15日現在の輸送実績
羽咋市における乗合交通「のるまいかー」実証実験の概要
1.実証概要
- (ア) 実施期間
- :2021年10月1日(金曜)~2022年3月31日(木曜)
- (イ) 実施エリア
- :羽咋市 羽咋地区、千里浜地区、粟ノ保地区、富永地区
- (ウ) 運賃
- :大人300円、小学生150円、未就学児 無料
※本料金は1人1乗車あたりの税込金額です。 - (エ) 運行時間
- :8:00~17:00 (当日配車予約時間は8:00~16:00)
- (オ) 車両台数
- :1台 (AI運行バス乗車定員 4名の車両)
- (カ) 実証モニタ
- :実施エリア周辺在住の住民
- (キ) 予約方法
- :スマートフォン用AI運行バス®利用者アプリからの予約
コールセンターへの電話予約
2.実証主体役割
羽咋市 |
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ドコモ |
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3.「のるまいかー」運行エリアおよび停留所一覧(71か所)
4.実証全体概要
取り組み | 開始予定時期 |
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AI運行バスの運行による交通補完・外出機会創出の実証事業 | 2021年10月1日~ |
利用促進説明会(公民館等) | 2021年10月1日~ |
利用促進説明会(商業施設等) | 2021年10月中旬~ |
スマートフォン教室での個別操作相談 | 2021年10月1日~ |
- 開始予定時期は準備状況に応じて前後する可能性があります。