地域からのお知らせ(九州・沖縄)

5GとBodySharing技術を活用したカヤックロボットシステムによる
体験型観光の実証試験を実施
~国内初、VR映像とオールを漕ぐ重さの感覚などの再現でリアルな遠隔カヤック体験を提供~

2020年2月18日
株式会社NTTドコモ九州支社
H2L株式会社

 株式会社NTTドコモ九州支社(以下、ドコモ)とH2L株式会社(以下、H2L)は、2020年2月25日(火)~27日(木)に沖縄工業高等専門学校(以下、沖縄高専)、一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(以下、ISCO)の協力のもと、沖縄県における「第5世代移動通信システム(以下、5G)とBodySharing®技術※1を活用したカヤックロボットシステムによる体験型観光の実証試験(以下、本実証)」を実施します。

 本実証では、沖縄県那覇市のドコモ5Gオープンラボ®OKINAWAに設置したマスターシステムと、沖縄県名護市の沖縄高専プールに浮かべたカヤックロボットを5Gに接続し、5Gの特長である「高速・大容量」、「低遅延」という機能を活かすことで水上のカヤックをリアルタイムに遠隔制御するという国内初の取り組みを実施します。さらに、マスターシステム側の操縦者は、VRヘッドマウントディスプレイに伝送されるカヤックロボット視点の高精細映像に加え、H2LのBodySharing技術の応用により、オールを漕いだ際の水の抵抗や重さの感覚、カヤックの傾きをリアルタイムに体感することができ、まるで現地で実際にカヤックを操縦しているかのような没入感や臨場感のある体験が可能となります。

 また、沖縄高専プールの5Gエリア化にあたっては、沖縄県内では初となる5G対応の可搬型基地局の運用を行います。

 本実証に使用するカヤックロボットシステムは、例えば東京にいながらにして、沖縄県のマングローブカヤックツアーをはじめとする様々な体験を遠隔でも提供でき、新たな観光産業の創出や観光資源のPRに活用が期待されます。

 なお、本実証はNTTドコモが実施主体となり、総務省から請負った令和元年度5G総合実証試験「屋外において複数基地局、複数端末の環境下で平均4-8Gbpsの超高速通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討」として実施しています。

 今後もドコモとH2Lは、5GとBodySharing技術を活用し、様々な利用シーンの創出や社会課題の解決につながるソリューションの実現をめざしてまいります。

  1. BodySharing技術とは、離れた場所にあるロボットや他者と、遠隔地から身体の動きを共有することを目的として、視覚や聴覚だけでなく、触覚を含む身体感覚を伝達する技術です。
  • 「BodySharing」は、H2L株式会社の登録商標です。
  • 「ドコモ5Gオープンラボ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。

実証試験の内容

1.実証概要

(1)実施日

2020年2月25日(火)~2月27日(木)

(2)実施場所

【マスターシステム】
ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA
 沖縄県那覇市銘苅2-3-1 メカル ヨン_ゴ5F
【カヤックロボット】
 沖縄県名護市字辺野古905番地

(3)実証内容

マスターシステムとカヤックロボットを5Gに接続し、VRヘッドマウントディスプレイへのカヤック視点映像の伝送に加え、水の抵抗感やカヤックの傾きをリアルタイムに再現することで、臨場感のある遠隔観光体験を実現する5G性能を評価、その効果を明らかにする。

実証内容イメージ実証内容イメージ

2.各社の役割

企業名 役割
ドコモ 5G通信環境の構築
H2L カヤックロボットシステムの開発
沖縄高専 検証フィールドの提供
ISCO 総務省主催「5G利活用アイデアコンテスト」への提案
実証の被験者の参加調整
実証及び事業化における沖縄県内関係者調整の支援
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