地域からのお知らせ(東海)

愛知県常滑市中部国際空港島における「自動運転社会実装プロジェクト推進事業-ショーケースモデル」の実証実験実施について
<2020年9月18日>

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、愛知県常滑市中部国際空港島において、自動運転社会実装プロジェクト推進事業ショーケースモデルの実証実験を行います。

2020年6月15日(月曜)に当社が発表いたしましたように、当社は「愛知県自動運転社会実装プロジェクト推進事業」に参画していますが、その「ショーケースモデル」として、愛知県常滑市中部国際空港島において、「空港島全域における自動運転車両による移動」を実証テーマに、自動運転の実証実験を行います。

今後もドコモは、お客さまに対しさまざまな課題解決をご提案することで、よりご満足いただけるよう取組んでまいります。

愛知県自動運転社会実装プロジェクト推進事業の実験内容

(1)実施日程

2020年10月3日(土曜)から10月18日(日曜)までの木曜・金曜・土曜・日曜

日程 時間 走行ルート 試乗者
10月3日(土曜) 午前10時~午前11時 B 報道機関
午後1時~午後2時 A 大村愛知県知事
午後3時~午後4時 B 報道機関
10月4日(日曜)以降10月18日(日曜)までの木曜・金曜・土曜・日曜
  • 17日(土曜)・18日(日曜)は午前のみ運行
午前10時~午前11時 B 一般利用者
(予約なしで現地受付順に乗車)
午前11時~正午 B
午後2時~午後3時 B
午後2時~午後3時 B
  • ルートの内容は、ルート等詳細を御覧ください。
  • 天候等により変更になる場合があります。

(2)事業実施体制

ドコモを核とする共同体で事業実施
ドコモ、名古屋鉄道株式会社、名鉄バス株式会社、愛知製鋼株式会社

(協力)国立大学法人群馬大学、日本モビリティ株式会社、中部国際空港株式会社、 愛知国際会議展示場株式会社、フォーポイントバイシェラトン名古屋中部国際空港、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、常滑市、株式会社クロノステクノロジー

(3)ルート等詳細

第1セントレアビルを起点、終点とした空港島内の周回ルート

項目 ルートA ルートB
運行日 10月3日(土曜) 10月4日(日曜)~10月18日(日曜)
運行時間帯 午後1時~午後2時 期間中の木曜・金曜・土曜・日曜
午前10時~午前11時、午前11時~正午、午後2時~午後3時、午後3時~午後4時
(※10月17日(土曜)、10月18日(日曜)は午前の2便のみ)

出発点 第1セントレアビル(停留所0) 第1セントレアビル(停留所0)
経由 フォーポイントバイシェラトン
名古屋 中部国際空港(停留所1)
⇒フォーポイントバイシェラトン名古屋中部国際空港(停留所1)
⇒愛知県国際展示場(停留所2)
⇒第1旅客ターミナル前降車場(停留所3)
終着点 愛知県国際展示場(停留所2) 第1セントレアビル(停留所0)
距離 約2.2km 約4.6km
使用
車両
市販の路線バス車両に日本モビリティ株式会社が提供する自動運転システムを搭載
車両の詳細は、車両概要を御覧ください。
試乗者等 愛知県知事
  • 試乗後に終着点(愛知県国際展示場)において、知事コメント、質疑応答を実施
一般利用者
  • 事前予約の必要なし
    停留所0、1、2において適宜乗車可能
    停留所3は降車のみ
  • 乗車定員は8名。満席の場合はご乗車いただけない場合があります。
  • 知事試乗時は、ルートA(第1セントレアビルから愛知県国際展示場まで)を走行
  • 報道機関向けの試乗便(10月3日(土曜)午前10時発・午後3時発の2便)は、ルートBを走行
ルート地図

(4)車両概要

車両は、国立大学法人群馬大学が保有するものを活用します。

車両名 小型バス「ポンチョ」
ポンチョの写真
仕様
  • 市販の路線バス車両に日本モビリティ株式会社が提供する自動運転システムを搭載
  • 最大乗車人員36名(試乗可能人数は、乗務員を除き8名)

(5)実証実験のハイライト(見所)

○空港島内を周回するルートにおいて、自動運転車両を定期運行
空港施設(第1セントレアビル)、ホテル(フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港)、愛知県国際展示場といった空港島内の主要施設を結ぶルートで、自動運転の小型バスを期間中は定時運行し、一般旅客や空港島で働く方々の移動に活用いただきます。

○名鉄バスの乗務員による運行
交通事業者である、名鉄バス株式会社が、実装を見据えて経路設定から運行までを担います。なお運行時は、同社の乗務員(路線バス等の運行を担う大型自動車第二種免許の保有者)が、車両の運転席と遠隔監視席(※1から監視・制御を実施します。

○運転席無人での運行【10月3日(土曜) 終日、10月4日(日曜)午前に実施】
経路の一部である、愛知県国際展示場の敷地内(車寄せ部分)においては、車両の運転席を無人状態とし、遠隔監視席からの自動運転を実施します。

○耐候性に優れた自動運転システムを活用
自動運転車両の走行制御において、車載センサーであるLiDAR(ライダー)で捉えた周囲の情報と、あらかじめ記憶された3D(三次元)地図を照合する経路把握の方式に加え、経路の一部では耐候性に優れ、かつ遮蔽物が多く衛星の電波が届きにくいか所でも車両位置を把握できる「磁気マーカシステム」(※2による経路把握の方式を併用します。
また、中部国際空港島内のような複数の異なる道路管理者がかかわるルートに磁気マーカ方式を活用するのは全国でも珍しく、より実装を想定した取組みとなっています。

○AIによる忘れ物検知システム【10月3日(土曜) 終日、10月4日(日曜)午前に実施】
AIによるカメラ画像解析により、車内の忘れ物を検知するシステムを実証します。自動運転バスでの実施は日本初となります。

○商用5G(※3に接続した路側カメラの活用
ドコモの商用5Gに接続した4K映像伝送システム(株式会社クロノステクノロジー提供「dcrop」(ディークラップ)を活用した路側カメラにより、ルート上の模様を遠隔監視席のモニターに鮮明に映し出すことで、さらなる自動運転車両の安全運行に取組みます。商用5Gを自動運転実証実験に用いるのは全国でも先進的な取組みとなります。


  1. 遠隔監視席:
    自動運転車両の運行を遠隔からの映像をもとに監視可能な運転席
    今回は、「第1旅客ターミナルビル」3階特別待合室A4に設置
  2. 磁気マーカシステム:
    道路に敷設された磁気を発するマーカを、車両に取り付けられた高感度磁気センサーで読み取り、自動運転車両を運行する方式
  3. 商用5G:
    通信キャリアがサービスとしてスタートした第5世代移動通信システム 高速、大容量が特徴

報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

このページのトップへ