• 2019.1.31
  • ドコモの最前線

「DOCOMO Open House 2018」レポート①

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IoT、AIが変える、私たちの暮らし

2018年12月5日、東京ビッグサイトで行われた「DOCOMO Open House 2018」のプレスデーに、株主さま見学ツアーを開催しました。今号より3回に分けて、その詳細をご紹介します。
第1回のテーマは「IoT、AIが変える、私たちの暮らし」。
今やすっかりおなじみになったIoTとAI。言葉はよく聞くようになりましたが、日常生活でふれあう機会はなかなかありません。私たちの暮らしを便利で快適なものにするといわれているIoT、そしてAI。「DOCOMO Open House 2018」では、その具体的な商品やサービスの数々を目で見て、体感することができました。

自動発券機のイライラを解消「声でチケット購入」

自動発券機を使ったチケット購入…慣れていないと、ちょっと戸惑いませんか?そんな「困った」を解決してくれるのが、AIエージェント券売機「声でチケット購入」。購入する切符の条件(乗降する駅や人数、時間など)を伝え、不足情報は聞き返され、それに答えると発券されます。
これは、株式会社イーフローが、ドコモの「AIエージェントAPI」を活用して開発した「発券機音声対話サービス」。まるで窓口で、会話によって切符を買うような手軽さを、AIによって実現。自動発券機での操作の煩雑さやイライラを解消してくれます。デモンストレーションでは、機械のマイク部分に向かって話していましたが、実用化の際には受話器を使うことによって、雑音の多い環境でも音声認識率をアップすることが可能に。インバウンドを意識して、外国語にも対応できるように現在開発が進められています。

  • AIエージェントAPIは、NTTグループのAI「corevo®」(コレボ)のひとつである先読みエンジンと多目的対話エンジン、および IoTアクセス制御エンジンから構成されています。

窓口でチケットを買うように、口頭で購入することが可能です

クルマの情報を価値あるサービスに変える「つながるクルマ」

半導体メーカーであるルネサスエレクトロニクス株式会社が、2020年以降のクルマ社会を想定し実現したのが「つながるクルマ」です。複数のクルマ情報をクラウドで連携し、見える化。走行環境やドライバーの健康状態、クルマの状態に関する情報をすべてクラウド上にリアルタイムでアップし、サーバーで解析した情報をデーターセンターで表示します。
「ドライブモニタリング」というシステムでは、ディープラーニング(深層学習)で学習したモデルを使ってドライバーの状態を監視。居眠りやよそ見などの異変を検知すると、3Dホログラムのアシスタントが起動し、ドライバーと会話をしながら安全運転をサポートします。こちらも「ドコモのAIエージェントAPI」を活用して開発されたシステムです。
クルマの情報を価値あるサービスに変える「つながるクルマ」。その実現に不可欠なのが、セキュリティの強化とデータ容量の増大やデータ処理能力の向上などです。そこには、ルネサスが独自に開発したセキュリティソリューション、そしてドコモの5Gの技術が活かされています。

走行環境やドライバーの状態、クルマの情報をクラウドサービスに連携

車載の小型カメラで、ドライバーの疲労度や集中度などを監視、異常を検知したらサポートする

IoTとAIが実現する、快適で健康的な暮らし「未来の家プロジェクト」

横浜市、and factory株式会社、ドコモの協創によってスタートした「未来の家プロジェクト」。IoT とAIを通じて快適で健康的な暮らしを実現するためのプロジェクトです。
会場には、20種類以上のIoT機器やセンサーを搭載したIoTスマートホーム®が登場。その内部を見学し、デモを体験していただきました。
IoTスマートホームは、ドコモが開発した「IoTアクセス制御エンジン」を使用。照明やエアコン、ドアキー、家電など様々なメーカーのIoT機器の情報を収集し、室内の環境や居住者の健康・生活状況を可視化できます。さらには、そのデータを蓄積し、分析することで、健康への気づきを伝え、改善につながる行動へと促進。将来的には、AIを活用し、おすすめの健康的なライフスタイル・行動を提案し、快適な室内環境を自動調節する「住むだけで健康になる家」をめざしています。
スマートフォンひとつで、健康や生活状態を把握し、IoT機器も一括で制御し一元管理。居住者の快適で健康的な暮らしのサポート。さらには、離れて暮らす家族や高齢者の一人暮らしの見守りなどの対応も可能となります。デモンストレーションでは、スマホ画面をタッチするだけで、カーテンやエアコン、ドアキーなどが一斉に作動。参加された株主のみなさまは、大いに好奇心を刺激されていたご様子です。

  • IoTスマートホームは(株)NTTドコモの登録商標です。

「未来の家プロジェクト」のIoTスマートホーム。参画企業は現在11社に増加

スマホひとつで、室内のすべてのIoT機器を制御・管理。快適で健康的な暮らしが実現できる

いかがでしたか?今回ご紹介したのは、ほんの一部ですが、「IoTとAIによる技術はここまで進化したのか!」と驚くばかり。私たちの暮らしがさらに快適かつ豊かになることが期待できますね。
次回は第二弾として、「仕事を変える先端技術」というテーマでお送りします。お楽しみに!

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