Super 3Gの技術動向 その1 Super 3Gの概要および標準化活動状況〜2.Super 3Gコンセプト

2.2 Super 3Gの要求条件

Super 3Gへの重要な要求条件は、データ速度の飛躍的な向上や周波数利用効率注意1の向上だけでなく、「低遅延の実現」もある。低遅延を実現することにより、呼設定に要する時間を短縮し、また通信中のデータ転送にかかる時間を低減することにより、TCP/IPなどのデータ伝送を高速に行うことが可能となる。

Super 3Gは3Gの周波数帯域を使用するシステムであるが、W-CDMA方式が利用する5MHz以上の周波数帯域幅でも利用できる柔軟性のある運用を考慮に入れ検討している。導入にあたっては、設備投資や運用費用が安価で適正であることが前提となる。そのためには、無線ネットワークと移動端末にかかわる複雑性を排除し、シンプルかつ安価なシステム構築を目指す必要がある。

  • 注意1 周波数利用効率:単位時間、単位周波数帯域当りに送信できる情報ビット数。

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.14 No.2に、掲載されています。