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アンテナ・基地局・移動局〜10.周波数シンセサイザ

システムは限られた周波数帯域を各移動局に割り当てます。したがって、移動局側は、基地局からどの周波数帯域を指定されても、瞬時に応答できるようにしておく必要があります。これに対応するためには、移動機側に周波数を一定間隔で設定できる局部発信器が必要となります。局部発信器の設定周波数に偏差を生じたための他のチャネルとの混信をさけるためにシンセサイザの発信周波数の精度の向上は、システム全体の運用にかかわる課題でした。周波数シンセサイザの技術的発展は、150MHz逓倍型から800MHz直接発振分周へと進み、さらに、基地局からの高安定な受信波を基準に周波数を較正するREFRESH‐AFCの開発や、間欠動作用のSPILLを開発しました。

また、デジタル通信で用いられるTDMA方式では、より高速なチャネル切り替えが必要となることから、TC‐DLPSシンセサイザをはじめとする各種高速切り替えシンセサイザ技術も開発しました。

FDMA移動通信システムと移動局の周波数安定度の解説図

FDMA移動通信システムと移動局の周波数安定度

注意1999年3月作成