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アンテナ・基地局・移動局〜15.DSP

デジタルシグナルプロセッサ「DSP」とは、全体の処理の中で乗算や累積乗算が大きな割合を占める音声コーデックなどの機能を効率的に実現する目的で開発されたプロセッサです。

DSPは内部に乗算器と加減算器からなる高速のハードウエア演算器をもち、各種の命令を原則として1命令ステップで実行できるようにするために、プログラムバスとデータバスを独立にもうけるハーバードアーキテクチャを採用しています。また、複数の処理を効率的に実行するための工夫がなされており、たとえば、演算とデータ転送を同時に行うことができます。

移動通信においてDSPで処理するのに適した機能としては、「音声CODEC」「チャネルCODEC」「エコーキャンセラ」「フェージング等化器」「モデム」などです。これらの機能はネットワーク側と携帯機側の双方に必要ですが、移動・携帯機用には、それぞれの機能に特化した高速で低消費電力・低コストの各種専用DSPが開発され、音声符号機の高能率化などに大きな役割を果たしています。

DSPの一般的構成の解説図

DSPの一般的構成

注意1999年3月作成